お米の性質分析とは?
お米は生鮮食品です。美味しくご飯を頂くためにお米の品質を分析します。
分析日数
検体到着日の翌日から7営業日以内(放射性物質分析のみ検体到着日の翌日から3営業日以内)
検体の種類
籾、玄米、精米、無洗米
必要検体量
500g以上(放射性物質分析のみ100g以上)
※籾の場合は、1kg以上
性質分析の種類と内容
一般分析 | 【水分】
米穀用水分計(ケツト製)、赤外線水分計(ケツト製) 米の水分は、貯蔵性の良否、食味、とう精歩留などの品質要素に関係します。 【白度】精白度計MM1D(サタケ製)、白度計(ケツト製) 精米のとう精度が高くなるにつれて糠層が薄くなり、外観は白くなります。 【濁度】濁度計(野田通信製) 精米に付着している糠等による洗米水の濁り程度が判断できます。 【砕粒】テストライスグレーダーTRG(サタケ製) 砕粒が多いと炊飯時の食感に影響を及ぼします。 【容積重】ブラウエル穀粒計 容積重の大きいものは粒の充実度が高く、とう精歩留、貯蔵性も良くなります。 【胴割粒】グレインスコープ(ケツト製) 玄米の胴割粒はとう精中に砕米になりやすく、精米の品質と、とう精歩留に及ぼす影響が大きいとされています。 【水浸割粒】水浸割粒の多い米を炊飯すると亀裂からでんぷんが流出し、飯粒が崩れることから食感に悪影響(ご飯が「ベチャつく」とか「ダンゴ状になる」など)を与えます。 【胚芽残存率】100粒の検体を目視にて分析し、胚芽が残存している粒の割合を質量%にて表します。 【異種穀粒異物】検体100g中の異種穀粒および異物を目視にて分類し、検体を質量%にて表します。 |
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新鮮度 | シンセンサ「新鮮度判定装置」 RFDM (サタケ製)
お米の新鮮さを示す指標として「新鮮度」を設定し、その数値によって簡単に鮮度を判定できます。 |
米外観品質分析 | 穀粒判別器 RGQI (サタケ製)
お米一粒一粒の外観品質を判別して、等級格付けのための客観的データを提供します。 |
微生物(菌)試験 |
一般生菌、耐熱性菌、真菌、大腸菌群、セレウス菌、黄色ブドウ球菌等の分析を行います。また、包装米飯の無菌試験も対応できます。 |
放射性物質分析 (放射性セシウム) |
CsI(TI)検出器を用いた分析方法(γ線シンチレーションカウント方式※1)で、基準値を超える米の流通を防止します※2。 ※1 本測定値は、測定によって求められた放射性核種を全てγ線核種であるセシウム134とセシウム137(原子量134および137のセシウム)との和とみなした放射性物質濃度であり、計測機器の精度上、測定値が25 Bq(ベクレル)/kg以下の場合、「N.D.」(=不検出)での報告となります。 ※2 平成24年4月1日に施行された食品中の放射性物質に関する新しい基準値では、一般食品の放射性セシウムについては、100 Bq(ベクレル)/kgとなっています。 |