異物除去の精度を上げるピエゾバルブ採用
エジェクタバルブは、異物を除去する際にエア噴射の弁の開閉を担う重要な装置です。良品の巻き添えを最小限に抑え、選別精度を高めるためには、ピエゾバルブのように開閉の動作が俊敏である必要があります。従来の電磁石により開閉を行うソレノイドに比べ圧電効果を利用するピエゾバルブは、より精度の高い異物除去を可能にします。
応答性が向上
新開発のピエゾバルブは、電磁石で開閉を行う従来のソレノイドバルブに比べ、飛躍的に俊敏なバルブ開閉が可能になりました。
ランニングコスト削減
ピエゾ素子の特性により、消費電力およびエア消費量を低減し、ランニングコストの削減を実現しました。
光源の総LED化
流下してくる原料を照射する光源に可視光源RGB用LEDと近赤外線用LED、原料を検出するための基準となるバックグラウンドに白色LEDを搭載しています。4色LEDとフルカラーカメラから得た多量な情報を、サタケ独自の画像処理技術(特許第6152845号)を用いて、正確に判別します。
運転開始時の暖機運転を大幅に短縮
光源の長寿命化
スタンバイモードを搭載し、消費電力を削減
運転待機時は光量が下がるため、無駄な電力は消費しません。
2つの波長、2台の近赤外線カメラ搭載
フルカラーカメラによる波長の可視光領域では、透明または同色の異物は検出できないため、近赤外線(NIR)の光を使用し、異物の分光特性(透過・反射等)で選別します。 「SLASH」では、2つの波長の異なる近赤外線カメラを搭載し、シリカゲルや透明樹脂などの異物選別精度が向上しました。
シラタ選別の性能向上
光源にCCFL(冷陰極管)ではなく、明るいLEDを使用することで、着色粒の選別能力を落とすことなく、シラタ(乳白米)の選別 性能が向上しました。
希望に合わせたレイアウト対応
良品排出口の左右配置を選択可能
型式 | VQS-01AM |
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処理能力 * | 玄米:0.4〜2.6 t/h、白米:0.4〜2.9 t/h |
主な用途 | ①うるち 玄米・白米、 ②もち 玄米・白米、 ③その他(小麦・大麦、乾籾、雑穀、ペレット等) |
所要動力 | 単相200V 2.0kW |
エア消費量 * | 240 Nℓ/min |
必要集塵量 | 4 m³/min |
カメラ | フルカラー × 2個、近赤外線(NIR) × 2個 |
光源 | LED |
搬送機 | フィーダ × 2基、揺動フィーダ × 1基、1次不良品用昇降機 × 1本、2次良品用昇降機 × 1本 |
機体質量 | 365 kg |
オプション | 1次選別U溝シュート(処理能力:0~1.0 t/h) |
*処理能力・エア消費量は、原料中の不良品混入率により異なります。
本体寸法(単位mm)
選別の仕組み
シュートを流れてきた米を2種類のカメラでチェック。フルカラーカメラでは着色粒を、近赤外線(NIR)カメラではガラスや石などの無機物を検出し、それらの不良品・異物をエジェクタ(ピエゾバルブ)からのエア噴射により選別除去します。