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ニュースリリース・お知らせ

光選別機「SLASH(スラッシュ)」を新発売

2020.08.31

No.20-014 / 2020年08月31日

光選別機 photo200831-1.jpg を新発売

― 多彩な新技術で性能を大幅に向上 ―

 サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)は9月1日、精米工場など穀物加工業界向け高性能光選別機「SLASH(スラッシュ)」(型式:VQSシリーズ)を発売します。

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SLASH(VQS-01BM)

 光選別機は、米などの原料の中から着色物・異物など不良品を圧縮空気で除去する装置です。新発売の光選別機「SLASH(スラッシュ)」は、2010年に発売し、精米工場や共同乾燥調製施設で好評を博した「ピカ選グランド」の後継機として設計。さまざまな最新技術と新機能を搭載し、従来機に比べ選別性能が大幅に向上しました。  処理能力は、白米で最大4.6トン/時間。原料が流下するシュートの構成を変えて不良品の再選別(選別精度と歩留まりの向上)なども可能とするほか、同機を最大6台連結して処理能力を上げることができ、ニーズに合わせた多様な選別に対応します。
 不良品を除去する際の良品の巻き添えを軽減し高い歩留まりを実現する超高速応答ピエゾバルブ、可視光と2波長の近赤外線で不良品を高精度に検出する光学部、形状の異なる不良品を選別する形状選別機能の他、圧縮空気噴射のパターン制御など多くの新技術・新機能により、高い選別性能と歩留まりを実現しました。さらにサタケ独自の自動検量線作成システム「サタケ・スマート・センシティビティ」を搭載し、難しい選別設定が誰でも簡単に行えると同時に、米以外の原料にも1台で柔軟に対応します。(別途オプション部品が必要)
 光源などに高耐久消耗部品の採用や、原料に接触する部分を容易に清掃できる設計とし、メンテナンス性も大きく向上しています。また選別機の高さを従来機より400ミリ低い1,450ミリに抑え、既設の光選別機から更新する際の設置工事費削減につなげています。
 「SLASH(スラッシュ)」の販売価格は、ベースタイプのVQS-01BMが7,500,000円(税込8,250,000円)。年間販売目標は300台です。

以上

別紙

光選別機SLASH(スラッシュ)、型式VQSシリーズについて

1.機種構成と本体希望小売価格(税込)

光選別機SLASH(スラッシュ)は最大6台まで連結でき、多様な処理量、選別仕様に対応します。機種は単座(型式VQS-01)から6連座(同VQS-06)までの6種類で、選別仕様によって各機種には原料を1度選別するBMタイプ、不良品を2度選別し選別精度を高めるAMSタイプ、良品も不良品も2度選別するCMSタイプの3種類があります(※単座VQS-01はCMSタイプの設定が、6連座VQS-06はCMSタイプ以外の設定がありません)。

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選別仕様イメージ図

2.新技術・新機能

<超高速応答ピエゾバルブの搭載>
①従来のソレノイドバルブの約1.7倍のバルブ開閉速度により、選別時の良品の巻き添えを低減。(当社比:10%減)
②ピエゾ素子の特性による、バルブ開閉時の消費電力低減(当社比:50%減)。
③エア圧損の少ない構造による、エア消費量の低減。(当社比:20%減)

(※1)ピエゾバルブの開発について
2002年にサタケ、樋口俊郎東京大学精密機械工学専攻教授(現東京大学名誉教授)、有限会社電子精機(現有限会社メカノトランスフォーマ)の3者で開発をスタートし、基本特許を取得。2003年には黒田精工株式会社の空気圧部門(現株式会社TAIYO)も加わり、以後4者で共同開発。信号制御回路などの周辺機器も含めると、国内だけでも20件の特許を出願している。(内12件は取得済み)

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ピエゾバルブ

<光学部・光源・形状選別機能・エジェクタバルブ制御>
①光学部にはフルカラーカメラと2種類の近赤外線カメラを搭載。
②サタケ独自の画像処理技術サタケ・スマート・センシティビティで、膨大な原料情報を最適な組み合わせで分析し、不良品をより高精度で検出。
③形状選別機能を新たに搭載し、同一原料でも形状の違う不良品(例:コーヒー豆選別では、破砕粒など)も選別。
④可視光と近赤外線の光源およびバックグラウンドには高光度LEDを採用。従来難しかった選別(例:しらた粒と着色粒の同時選別など)の精度が向上。
⑤圧縮空気の噴射を2パターンで制御でき、原料より流下速度が遅い不良品(例:米選別では、薄いプラスチック片など米より軽い異物など)でも高精度に除去。

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光学部イメージ図

<メンテナンス性の向上・コスト削減>
①ピエゾバルブ(従来機と比べ耐久時間3倍)、LED光源(従来機のCCFLと比べ同1.5倍)など高耐久の消耗部品を採用し、メンテナンス費用を削減。
②タンク部カバーや光学部は開閉式、ホッパや不良品排出口などは簡易脱着式とし、清掃などの作業時間短縮に貢献する簡単アクセス設計。
③全ての光源にLEDを採用したことにより、運転開始時の待機時間が5分に短縮。(従来機CCFLの30分と比べ6分の1)
④選別していない時は自動的にスタンバイモードになり、消費電力を削減。

<設置コストの低減>
①機械の高さは1,450ミリメートル。従来機のピカ選グランドより400ミリ低く、更新(入れ替え)が容易な設計。。

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従来機との全高比較

3.仕様

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(本リリースへのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報部)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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