製品・技術
2018.05.15
No.18-012 / 2018年05月15日
ブラジル市場に新型光選別機を投入
― 小型・連結機能で幅広い原料に対応 ―
FMSR02-L |
サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)は、2018年5月1日よりブラジル連邦共和国で新型光選別機の生産および販売を開始しました。
光選別機は、カメラを使って穀物などの原料を良品と不良品に分ける機械です。新型光選別機FMSRシリーズは、サタケグループの南米拠点であるサタケ・アメリカ・ラティーナ社(木村武彦社長、ブラジル連邦共和国サンタ・カタリーナ州ジョインビレ市、以後SAL社)で製造・販売。アジアで1万台以上の販売実績がある日本製光選別機「ピカ選シリーズ」の基本設計を踏襲し、基幹部品以外はブラジルで製造します。雑穀業界などで蓄積したノウハウも活用し、フルカラーRGBカメラと形状選別機能により微妙な色差の不良品や異形の不良品を高精度に除去できます。
カメラが入る光学部が2ユニット並列するFMSR02-L、および3ユニット並列するFMSR03-Lの2機種をラインアップ。コーヒー生豆の場合、それぞれ1時間あたり最大4トンおよび6トン処理できます。また複数台連結させて制御できるため、米穀など処理量の多い業界にはFMSR02-LとFMSR03-Lを連結した5ユニット機など、必要な処理量に合わせて幅広い原料に対応できます(最大6ユニット)。
SAL社は1999年の設立以来、ブラジルや近隣国向けの大型精米機など穀物加工機器を生産・販売しています。光選別機は大型の需要が主で、これまではタイなど他の拠点から調達し販売していました。近年、コーヒーやフェイジョン豆(インゲン等)の中・小規模生産者および加工業者から、品質向上のため高性能で低価格の小型機を求める声が増え、SAL社でも生産を決断しました。カメラなど基幹部品は日本製を使用し、その他の部品は現地調達します。部品の現地調達率を高めることにより、FINAMEファイナンス制度(ブラジル国立経済社会開発銀行の特別制度融資)の対象となるブラジル国産機として製造が可能になりました。
FMSRシリーズは、ブラジル国内で初年度20台の販売を見込んでおり、中南米にも販売を拡大していく予定です。
以上
【FMSRについて】
機種 |
FMSR02-L |
FMSR03-L |
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所要電力 |
単相 200~240V 1.0kw |
単相200~240V 1.5kw |
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供給装置 |
電磁フィーダ |
電磁フィーダ |
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シュート |
形状 |
シュート幅 |
240mm幅(1本あたり) |
240mm幅(1本あたり) |
有効長 |
850mm |
850mm |
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光学部 |
可視カメラ |
センサ |
フルカラーCCDカメラ X 4 |
フルカラーCCDカメラ X 6 |
分解能 |
0.14mm/素子 |
0.14mm/素子 |
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照明 |
CCFL X 8本 |
CCFL X 12本 |
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バックグランド |
CCFL X 4本(直視方式) |
CCFL X 6本(直視方式) |
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選別部 |
エジェクタ |
バルブ |
96個 |
144個 |
ノズル |
5.0mmピッチ |
5.0mmピッチ |
【サタケ・アメリカ・ラティーナ社について】
【FINAMEについて】
以上
(本リリースへのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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