製品・技術
2020.08.04
No.20-010 / 2020年8月4日
アレルギー特定原材料等28品目不使用の米粉パン製造方法を開発
― 「豊栄くらす」で米粉パンを使ったメニューを提供 ―
サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表取締役:佐竹利子)はこのたび、小麦由来のグルテンなどアレルギー特定原材料等28品目を使用しない、独自の米粉パン製造方法を開発しました。この方法で製造されたパンを使ったメニューを、レストラン「豊栄くらす」で提供しています。
【2020/8/6追記】
「豊栄くらす」の米粉パンは、キーマカレーが入ったホットサンドなど、アレルギー特定原材料を含むセットメニューとして提供しています。米粉パンのみの販売はしておりませんのでご了承ください。
米粉は小麦粉に代わる食材として期待され、米粉を使ったパン製造方法が各所で研究・開発されてきました。しかし従来、米粉のみで製造したパンは小麦粉パンに比べ生地の粘性が低いため膨らみが小さく、十分に膨らませるためには小麦由来のグルテンを配合する必要がありました。
サタケは、さらなる米消費拡大に寄与しようと新たな米粉パン製造方法の開発に取り組む中、グルテンに代わって粘性を得られる材料として増粘剤(増粘多糖類※)に着目。配合する増粘剤の種類や配合量などの研究を重ねた結果、小麦粉パンと同程度の膨らみが得られる製造方法を確立しました。この製造方法についての特許を国際出願し、本年5月、国際公開されました(国際公開番号WO2020/100516 A1)。
この方法で製造された米粉パンは、アレルギー特定原材料等28品目を使用しないため、小麦などの食物アレルギーをお持ちの方も安心して召し上がれます。焼き上がりは小麦粉パンと同程度まで膨らみ、ふんわりと軽いおいしい食感のパンとなります。また、小麦粉パンに比べ生地が柔らかく短時間の発酵で膨らむため、製パン時間は120分と小麦粉パンの約半分です。
今後は、製パン業者などへの技術提供を通じ、学校給食や非常食、地元産米を活用した六次産業などの分野へ向け、同製造方法による米粉パンの普及を図る考えです。なお、東広島市豊栄町のレストラン「豊栄くらす」では、同製造方法で焼き上げた米粉パンを使ったカフェメニューを、7月から提供しています(ただし同店では、アレルギー特定原材料等28品目を含むメニューの調理を行っています)。
※増粘多糖類...でん粉や果実、海藻などから直接、もしくは発酵させる等の手法により抽出される、天然由来の多糖類(糖がたくさんつながったもの)。食品に粘りやとろみをつけるための食品添加物として広く使用されている。
以上
1.特長
①アレルギー特定原材料等28品目不使用(グルテンフリー)
使用材料は米粉、砂糖、塩、油脂(なたね油)、イースト、増粘剤(増粘多糖類)、水のみ。小麦由来のグルテンやバター、卵等、アレルギー特定原材料等28品目は使用しておらず、食物アレルギーをお持ちの方でも安心して召し上がれます。
②ふんわりと軽い、おいしい食感
小麦粉パンと同程度まで膨らみ、ふんわりと軽い、おいしい食感のパンが焼き上がります。
③スピーディーな調理が可能
小麦粉パンに比べ生地が柔らかく、短時間の発酵で膨らむため、総調理時間は120分と小麦粉パンの約半分です。
2.製造フロー
3.レストラン「豊栄くらす」について
所 在 地 :広島県東広島市豊栄町清武352-1
営業時間・定休日 : 11:00~16:30(ランチメニュー・・・11:00~14:00 カフェメニュー・・・14:00~16:00)
火、水曜日定休
米粉パンメニュー: 豊栄トースト(ドリンク付き)・・・930円、ホットサンド・・・850円
※いずれも税込価格。米粉パンメニューはカフェメニューでのみ提供。
ただし、同店ではアレルギー特定原材料28品目を含むメニューを調理しています。
以上
(本リリースへのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報部)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。