製品・技術
2017.05.29
No.17-017 / 2017年5月29日
新型「穀粒判別器」を発売
― 3方向から米を撮像、高性能の業界最小モデル ―
サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)は、「穀粒判別器RGQI10B」をリニューアルし、さらなる性能の向上と小型化を実現した新型機「穀粒判別器 RGQI90A」を6月1日より発売します。
2000年の農産物検査法の改正により民営化された米麦等の農産物検査。サタケでは民営化開始に合わせ、肉眼で鑑定をおこなう米穀検査技術の補助機器として玄米・精米の外観品質を判定する「穀粒判別器 RGQI10A」を2003年に発売(現行機種はカラータッチパネルを採用した「穀粒判別器 RGQI10B」)。画像処理による穀物品質の迅速評価技術が高く評価され、同年の日本食品工学会技術賞を受賞しました。現在、サタケの穀粒判別器は全国で約1,500台をご利用いただいており、業界におけるトップシェアを築いています。
このたび、さらなる性能の向上と小型化を実現した新型機「穀粒判別器RGQI90A(※)」を6月1日より発売します。
従来比約1.8倍の高解像度カメラを搭載した3方向撮像方式で、より細かく奥行までくっきりとした撮像を実現。搬送円盤のスリット形状・回転速度・傾斜角度を再検討したことで搬送速度が向上。全体の検査スピードも約5秒短縮し、1000粒のサンプルを約35秒で検査することが可能となりました。また測定・分析・結果の表示・印字機能をすべて備えたオールインワンの利便性はそのままに、さらなる小型化を実現。従来比体積約20%ダウン、設置面積も約10%ダウンのB5用紙サイズ相当となり、測定現場のスペースを有効に利用できます。オプションのモバイルバッテリーを使用することで電源の確保が難しい検査現場でも測定が可能です。
メーカー小売希望価格は65万円(税抜)。主に全国の精米工場や共同乾燥調製施設向けに販売。初年度の販売目標台数は200台。(製品の詳細は別紙参照)
(※)当機器は一般財団法人全国瑞穂食糧検査協会の認定機器です。(認定番号160303)
以上
詳細情報
■特長
3方向撮像 |
搬送円盤スリットの改良 |
操作画面の一例 |
専用バッグで持ち運び可能 |
■寸法(mm)
■仕様
型式 | RGQI90A | |
---|---|---|
撮像方式 | 光源: LED( 赤、緑、青) センサ : カラー CMOSリニアイメージセンサ ×2(表面、裏面、側面) 供給方式 : 円盤自動供給方式 |
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測定方式 | 高速画像処理による特徴量抽出 + 独自の判別アリゴリズム | |
校正方式 | 内蔵基準板による測定毎の自動校正 | |
測定対象 | うるち玄米・精米 | |
判別項目 | 玄米 | 大分類:3分類(認定) 中分類:6分類 小分類:13分類 |
精米 | 中分類:6分類 小分類:12分類 | |
測定モード | 粒数設定 | 1~2000粒 |
全粒設定 | 供給した全粒測定(最大2,000粒) | |
時間設定 | 1~999秒(最大2,000粒) | |
測定時間 | 1000粒/約35秒 | |
表示装置 | 画像表示付タッチパネル方式カラー液晶表示器 | |
印字装置 | 感熱式プリンタ内蔵 | |
付加機能 | 形状測定:長さ、幅、厚さ、縦横比、推定体積 白度測定 等 | |
入出力端子 | USB2.0 ×2、RS232C、LANポート | |
データ保存件数 | 測定結果 | 10,000件 |
電源 | AC100~240V±10% 50/60Hz (ACアダプタ方式) | |
使用環境 | 温度:5~40℃ 湿度:85%以下 但し結露無きこと | |
保存環境 | 温度:-25~60℃ 湿度:85%以下 但し結露無きこと | |
寸法 | 幅182mm × 奥行267mm × 高さ130mm | |
質量 | 2.3 kg | |
付属品 | 透明カルトン、専用スコップ、スペアブラシ等消耗品、ブロア、 プリンタ用紙、キャリングバッグ |
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オプション | モバイルバッテリー、精米搬送円盤 |
(本リリースへのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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