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揺動籾摺機「ライスマスター」が誕生40周年

2014.01.27

2014年1月27日

記念

揺動籾摺機「ライスマスター」が誕生40周年

― 使いやすさと高性能化を追求し農家に広く普及 ―

 サタケ(本社:東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)が、1974年に世界で初めて開発した揺動籾摺機「ライスマスター」の誕生から、今年で40周年を迎えました。

最新機「ネオライスマスター(NRZ型)」

最新機「ネオライスマスター(NRZ型)」

 籾摺りの機械化は、籾殻脱ぷ(籾から籾殻を取り去る)、籾殻風選除去(籾殻を風力で除去する)、籾玄米選別(籾と玄米を選別し玄米を取り出す)の各作業別に発展し、昭和初期にこれらの作業を結合した籾摺機が開発されました。1965年頃(昭和40年代)には、脱ぷ部にゴムロールを使用し、籾玄米選別部に万石式(傾斜金網に米を流す重力流下選別方式)を使用した万石式籾摺機が主流となりましたが、運転操作が難しく、技能大会が開催されるほどの熟練を要しました。

 サタケは1959年に、従来の選別方式とは一線を画す揺動選別機を開発しました。揺動選別は、インデント(くぼみ)を有する選別板の揺動作用により、籾と玄米の比重差、摩擦係数差、大小差といった複数の要因を活用して選別する、全く新しい籾玄米選別方式です。この揺動選別を取り入れた農家用籾摺機として、1974年に世界で初めての揺動籾摺機「ライスマスター(SPS型)」を開発しました。選別板上の籾と玄米の選別状態を直接目で確認でき、誰でも簡単に運転できるようになったため、価格が他社製籾摺機の約2倍と高価にもかかわらず、販売が順調に伸び急速に普及していきました。

 その後、高性能化やコンパクト化、使いやすさなどを追求し、1978年に「ライスマスター(HPS型)」、1984年に「ライスマスター(APS型)」を開発。さらに1993年には簡単操作のワンタッチレバーを採用した「グルメマスター(GPS型)」、2002年にロールすきま自動制御を搭載した「ネオライスマスター(NPS型)」を開発しました。そして2013年10月、タッチパネル式操作盤を採用した最新機「ネオライスマスター(NRZ型)」を登場させました。この40年間で、揺動籾摺機が市場を席巻し、サタケの揺動籾摺機の累計販売台数は約50万台、市場シェアも約50%となりました。サタケは、これまでご愛用いただいたお客様に深く感謝すると共に、これからも「安心と信頼」をお届けする製品を開発して参ります。

以上

別紙

■サタケの歴代揺動籾摺機

<1> 1974年 ライスマスターSPS型

1974年 ライスマスターSPS型

(1)世界初の揺動選別方式を採用した籾摺機、(2)簡単操作(熟練を必要としない、誰でも運転できる)

<2> 1978年 ライスマスターHPS型

1978年 ライスマスターHPS型

(1)キャスター付きで移動可能、(2)高性能(ギア式、動力ロスなし、高脱ぷ)

<3> 1984年 ライスマスターAPS型

1984年 ライスマスターAPS型

(1)安価、軽量、コンパクト、(2)簡単操作(選別板の角度調整不要、標準位置で調節不要)

<4> 1993年 グルメマスターGPS型

1993年 グルメマスターGPS型

(1)高性能、コンパクト、(2)簡単操作(ワンタッチレバー)、(3)メンテナンス容易、(4)静音

<5> 2002年 ネオライスマスターNPS型

2002年 ネオライスマスターNPS型

(1)ロールすきま自動制御、(2)モータ保護回路内蔵、(3)コンパクト設計で設置は自由自在、(4)3輪キャスターでらくらく移動

<6> 2013年 ネオライスマスターNRZ型

2013年 ネオライスマスターNRZ型

(1)タッチパネル式操作盤の搭載、(2)本体および樹脂部品のカラーリングの変更、(3)混合米昇降機の吊りタンクのスケルトン化

■揺動籾摺機の構造

揺動籾摺機の構造

■揺動選別のしくみ

揺動選別のしくみ

■40周年記念のロゴマーク

40周年記念のロゴマーク



(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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