製品・技術
2012.06.13
2012年6月13日
新製品
サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)は6月1日、精米工場などでブレンド米を作る際に使用する「高速ブレンド計量機(BHW15A)」を新発売しました。
高速ブレンド計量機 |
ブレンド米といえば、低価格商品を製造する手法と捉えられていた時期もありましたが、近年では、ブレンドによる独自の食味を活かした「高級ブレンド米」や外食チェーン店向けのブレンド米などが登場し、多様な用途や味覚に対応できると人気を集めています。
サタケでは、ブレンド米生産に対応するため、1988年より「ブレンド計量機」を販売。この度、形状や計量精度を見直した新型計量機を開発しました。
「高速ブレンド計量機(BHW15A)」は、タンク下などのわずかなすき間にも設置できるよう、本体の高さを従来機の約1/2としました。サイズを小型化したことで、一度に計量できる重量が従来機の1/4(従来機60kg→15kg)となりましたが、最大15t/hの処理能力維持のため、計量の速さを従来機の約4倍(従来機15秒→3.6秒)に速めました。
また、高精度計量実現のためには、計量機自身や外部からの振動による重量値のぶれが妨げとなっていました。そこで、サタケ独自に開発した、計量時に発生する振動を平準化し、より正確な計量値を出す「振動キャンセルアルゴリズム」を搭載。振動に応じて最適なデジタルフィルタ(※1)を設定し、計量値を安定させることで、計量の高精度化を実現しました。この計量機はブレンド米生産だけでなく、高精度の計量が必要とされる工程で使用できます。
販売先は精米工場や乾燥調製施設など。年間100台の販売目標を設定しています。
(※1)入力データに数学的な処理をし、得たい周波数成分を抽出するフィルタ回路
以上
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
この製品についての詳細はこちら→高速ブレンド計量機
従来機では、計量部へ3段階に分けて供給していた原料を、連続して供給するため、シャッタ開度を無段階に調整。最適な開度に制御することで、従来機の約2.5倍の速さ (6秒→2.5秒) で供給可能。計量全体(供給→計測→排出)の速さは約4倍(従来機15秒→3.6秒)。
※グラフはイメージ図です。
計量中の重量値は、計量機自身や外部からの振動により変動。サタケ独自に開発した「振動キャンセルアルゴリズム」により、振動に応じた最適なデジタルフィルタを設定し、計量の高精度化を実現
側面開口部を大きく設計。工具不要でカバーが開き、メンテナンスが可能。
小型(本体高さは従来機の約1/2)で、タンク下などわずかなスペースにも設置できる。
ブレンド作業に最適な、排出流量をコントロールできる下部ホッパ(2種類:流量 15t/h、10t/h)をオプション(別料金)で設置可能。
型式 | BHW15A |
---|---|
処理能力※ | 15t/h (白米・玄米) |
計量精度 | ±0.1% Full Scale |
計量範囲 | 1―15kg |
電圧 | AC200V |
消費電力 | 700W |
エア源 | 0.4MPa |
エア消費量 | 10L/min |
通信機能 | RS422A |
供給方式 | スライドゲート(サーボモータ式) |
排出方式 | スリットゲート |
重量 | 120kg |
オプション | 流量コントロール機能付下部ホッパ(15t/h,10t/h) 詰まり検知センサ、分銅、切換弁 |
※原料の状態、供給重量により変化します。