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日産自動車にバンパーリサイクル設備を納入

2011.09.26

2011年9月26日

納入事例

日産自動車にバンパーリサイクル設備を納入

--- 「日産リーフ」電気自動車(EV)のバンパーにリサイクル材を採用 ---

 サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)は、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号、社長兼最高経営責任者(CEO):カルロス ゴーン、以下「日産」)に、バンパーリサイクル用の「バンパーリサイクル用塗膜剥離設備」を納入し、昨年9月より日産追浜工場で稼動しています。同工場で廃バンパーをリサイクルして生産したリサイクル材をフロント・リアバンパーの材料に混入しています。

再生バンパーを採用した「日産リーフ」

 昨今、世界的に地球環境保護や省エネに対する関心が急速に高まり、自動車業界など多くの産業界でも様々なエコ・環境保全活動が行われています。自動車メーカーの日産も積極的に取り組んでいますが、その1つにバンパーリサイクルがあります。バンパーリサイクルとは、不要となった自動車の樹脂製バンパーを、新車用バンパーの原料として再生するものです。
 2007年、サタケは日産より「バンパーリサイクル用塗膜剥離設備」の開発協力の要請を受け、装置の開発・試験運転など経て、最終的に2009年9月、日産追浜工場に納入しました。
 バンパーリサイクル工程には、廃バンパーを粉砕する「粉砕工程」からリサイクル材をペレットにする「造粒工程」まで複数の工程があり、そのうちサタケは、「塗膜除去工程」「洗浄・乾燥工程」「選別工程」の3工程に必要な装置を納入しました。納入した装置は、粉砕されたバンパー片の塗膜を剥離する新開発の「プラスチック研磨機(PBA25A)」、バンパー片表面に付着した粉状異物を除去する「湿式表面洗浄機(SJR025A)」、塗膜付着品を識別・除去する「光選別機マジックソーター(RMGS281CIS)」の3機種です。(別紙参照)
 このバンパーリサイクルで生産されたリサイクル材料は、昨年12月20日に発売された、走行中にCO2を全く排出しないゼロ・エミッション車の「日産リーフ」電気自動車(EV)のフロント・リアバンパーに採用されています。

以上

(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。



バンパーリサイクル工程

  • ① 回収・運搬工程:廃バンパーを回収する
  • ② 粉砕工程:回収した廃バンパーを粉砕する
  • ③ 塗膜除去工程:粉砕されたバンパー片の塗膜を剥離する <サタケ装置納入>
  • ④ 洗浄・乾燥工程:バンパー片表面に付着した粉状異物を除去する <サタケ装置納入>
  • ⑤ 選別工程:塗膜付着品を識別・除去する <サタケ装置納入>
  • ⑥ 押し出し工程:前工程で得られたバンパー片(樹脂片)を溶かして再度ペレット化する

サタケ納入装置


プラスチック研磨機
(PBA25A)


湿式表面洗浄機
(SJR025A)


光選別機マジックソーター
(RMGS281CIS)

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