製品・技術
2011.06.08
2011年6月8日
新製品
小型米選機「アップグレーダー」 |
サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)は、稲作農家向けに、中米を簡単・安価に選別できる小型米選機「アップグレーダー」を、6月8日より新発売しました。
稲作農家では米を収穫した後、乾燥・籾摺作業を経て玄米の粒選別作業が行われます。粒選別作業では、網目がスリット状の選別金網を内蔵した米選機、あるいは選別計量機が用いられ、規定の粒径よりも大きい良品と、それよりも小さいくず米とに選別します。くず米の中には、やや小粒ながら粒が充実している「中米(ちゅうまい)」とよばれる米が含まれており、規格外米として主食用途に利用されます。くず米が60kgあたり約4,000円(※)であるのに比べ、中米は60kgあたり約6,000円(※)と、高値で取引されています。
米価が下落を続ける中、少しでも収益を増やすため、くず米から中米を選別して販売することのできる米選機が、稲作農家から求められていました。今回サタケが開発した「アップグレーダー」は、そのような稲作農家の声に応える、簡単で安価な小型米選機です。円筒形の選別金網を内蔵しており、網目よりも細いくず米は網をすり抜けてくず米出口より排出され、網内に残った中米は内蔵の小型昇降機によって揚穀され、中米出口より排出されます。
従来の中米選別では、同等の処理能力を持つ米選機あるいは選別計量機を2台設置して、良品・中米・くず米の選別を行っていましたが、「アップグレーダー」は、選別計量機から排出される少量のくず米から中米を選別するため、従来に比べて小型化・低価格化が可能となりました。
原料投入口は高さを抑えているため、ほとんどの選別計量機のくず米出口と容易に連結できます。また、ノブボルトを外すだけで簡単に選別金網を交換することができ、清掃も楽に行えます。
メーカー希望小売価格は84,000円(消費税込)。年間500台の販売を目標としています。
(※)くず米・中米の価格はいずれも22年・関東産の精米工場価格
以上
型式 | NVG05A |
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処理能力 | 300kg/h (5俵/h) |
所要動力 | 単相 100V / 150W |
金網の種類 | 1.75mm(S)、1.80mm(M) |
機体質量 | 20kg |
処理可能な原料 | 玄米 |
※金網はご希望の目幅のものを1本セットして出荷。
その他はオプション。
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。