製品・技術
2011.02.10
2011年2月10日
納入事例
永岡商事 パックご飯新工場全景 |
サタケ(本社:東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)は1月、主に自衛隊向けに生産するパックご飯の加工設備を永岡商事株式会社(本社:広島市佐伯区五日市港4-2-1、代表取締役:永岡政明)に初納入(第一号)し、現在順調に稼動しています。
パックご飯加工設備は、サタケが2009年に発表したパックご飯(レトルト米飯)の製造装置で、「加圧・マイクロ波加熱製法」というサタケ独自の技術が使われています。この製法は、無洗米と水の入ったトレーに圧力を加えてマイクロ波を照射し加熱するもので、米の浸漬・アルファ化・殺菌が短時間に行われ、同時に米粒の表面に硬い層が形成されます。そのため、炊き込みご飯などの具材供給後の加圧加熱工程(高温殺菌)において、長時間高温で加熱しても"べちゃっ"としたご飯にならず、ツヤ・粒感のあるもっちりした食感のご飯に仕上がります。
永岡商事は、主に自衛隊向けにレトルト食品や飲料水などを納入しており、これまで陸・海・空自衛隊200部隊以上に納入実績を持っています。2009年、同社幹部が「加圧・マイクロ波加熱製法」で生産したサタケの「楽メシ」を試食し、これまでのパックご飯では実現できなかった食感と食味の良さに驚嘆し、設備導入の検討が始まりました。その後、サタケ本社内のテストプラントで自衛隊仕様の試作品を生産し、自衛隊に納入したところ好評であったため正式に工場建設を決定。2010年9月17日、東広島中核工業団地(東広島市高屋台)に新工場の建設着工、2011年1月11日竣工という運びになりました。サタケとしても初納入(第一号)になります。
現在、自衛隊向けとして6種類のパックご飯(製品名:マイクロレボライス、内容量:各300g)を開発し、1時間に600食の生産能力ですでに20万食の注文があり、年間130万食の納入を計画しています。永岡商事の永岡政明代表取締役は、「楽メシを食べてその食感に驚かされた。このようなパックご飯を長年望んでいたが、ついに出会えたという感じだ。まさに革命的であり、製品名も『マイクロレボライス』と名づけた。これからどんどん販売していきたい」と意気込みを示しています。
<所在地> 広島県広島市佐伯区五日市港4-2-1
<代表者> 代表取締役 永岡 政明
<創業> 明治42年2月
<事業内容> レトルト食品、飲料水、飯パックなどを中心とした食品販売
<主要取引先> 陸・海・空自衛隊、各県庁、県警、消防署 他
<所在地> 広島県東広島市高屋台1丁目2-33
<面積> 建築面積:1,135.31m2、延床面積:1,016.07 m2
<竣工日> 2011年1月11日
<設備内容> 納米、前処理、調理、包装、殺菌、検査、出荷の全工程
<設備能力> 600食/時間(内容量:300g)
<生産品目> マイクロレボライス6種(北海飯、栗ご飯、炊き込みご飯、ちらし寿司、
とり飯炭火風、カレーピラフ):2011年2月10日現在
ライン全体 |
加圧マイクロ波加熱装置(中央) |
マイクロレボライス生産の様子 |
マイクロレボライス6種 |
以上
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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