製品・技術
2010.09.06
2010年9月6日
新製品
自主検定装置 |
サタケ(代表:佐竹利子)は、共同乾燥調製施設(以下「共乾施設」)用の設備として、乾燥籾や乾燥麦の整粒歩留(※1)が検定できるエコノミータイプの「自主検定装置(PI30C)」を9月1日に新発売しました。
カントリーエレベーターやライスセンターなどの共乾施設では、各農家で収穫された生籾や生麦を連続的に受け入れ、乾燥、調製などを行います。その際、農家ごとに少量のサンプルを採取し、自主検定装置によって乾燥籾や乾燥麦の整粒歩留を検定し、各農家の持込量を公平に算出しています。
しかし、近年になって営農集団などの小規模事業形態が増え始め、集荷形態も変化してきました。共乾施設でも集荷率が減少した所も見られるようになり、現行機種のPI60Cよりも処理能力を抑えた、エコノミータイプの自主検定装置の開発が望まれるようになりました。
今回発売するPI30Cは、このようなニーズに応え、検定処理能力をPI60Cの1/2(30件/時間)としました。また、検定データの出力方法を、従来の光ファイバーによるパソコンの通信に、新たにUSBメモリによる保存機能を追加。籾摺、粒選別作業によって発生する籾殻などの処理についても、配管を経由して室外に排出する従来の方法に、新たに専用の籾殻袋に溜めた後に回収する方法を追加し、それぞれの組み合わせを自由に選択できるようにしました。さらに、オプションのバーコードリーダーで、荷受時に発行されたバーコードを読み取ることにより、検定に必要な、荷受月日や荷受ナンバーなどの入力作業を省くことができます。
これまで分割されていた操作部と表示部はタッチパネルに集約。操作手順やエラー内容が文字で表示されるようになり、操作が簡単になりました。主要機構である籾摺部や粒選別部はPI60Cと同じ機構を採用。高度な検定が行えます。
なお、標準小売価格は2,625,000円(消費税込。選別金網1本付)。年間販売目標台数は50台(詳細別紙)。
(※1) 精選前の総重量に対する乾燥、調製作業を経て精選された良品の割合。
以上
(1) 検定データの出力方法を、従来の光ファイバー通信に加えて、新たにUSBメモリ保存機能を追加。
(2) 籾殻処理は、室外排出する従来の方法と籾殻袋による回収の選択が可能。
(3) バーコードリーダー(オプション)により、荷受時に発行されたバーコードの読取が可能。
操作部と表示部をタッチパネルに集約。操作手順やエラー内容が文字表示されるようになりました。
主要機構である籾摺部や粒選別部はPI60Cと同じ機構を採用。高精度な検定が行えます。
型 式 | PI30C |
---|---|
対象原料 | 乾燥籾、乾燥麦 |
最大処理能力(※2) | 30件/時間 |
必要サンプル量 | 籾:500cc 麦:400cc |
籾摺部 | 3インチ幅ロール式 |
粒選別部 | 回転ドラム式 金網1本 |
金網目幅 | 1.75 1.80 1.85 1.90 1.95 2.00 2.10 2.20 2.30 2.50等 |
計量部 | デジタルロードセル式 |
データ出力 | USBメモリ(CSV形式) |
データ記憶件数(本体) | 最大500件 |
寸法(mm) | 幅 1,800×奥行 700×高さ 1,835 |
電 源 | 三相 200V 1.8kW |
質 量 | 350kg |
オプション | バーコードリーダー等 |
(※2)弊社試験データであり、原料条件及び使用環境などによって異なります。
2,625,000円 (消費税込。選別金網1本付)
以上
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。