製品・技術
2009.09.28
平成21年9月28日
新製品
生ゴミ畜産飼料リサイクル工場 |
サタケ(代表:佐竹利子)は、石油などの化石燃料に替わり、木質バイオマス燃料の燃焼熱を利用した「生ゴミ畜産飼料リサイクル工場」をゼロム環境エンジニアリング(滋賀県草津市、代表:大塚正昭)と共同開発しました。本年2月より実証プラントが順調に稼動しており、今後、本格的な販売を目指します。
「生ゴミ畜産飼料リサイクル工場」は、食品残渣(野菜屑、おからなど)を乾燥する施設で、牛など家畜の飼料として利用します。一般的には、乾燥に化石燃料(重油・灯油など)を使用しますが、本工場では、木質バイオマス燃料(間伐材などを裁断した木質チップ)を使用します。基本的なフローは、木質チップをバイオマスバーナーで燃焼させ、熱風発生炉で熱風に還元し、バイオマス乾燥炉に供給して食品残渣を乾燥します。
本工場のメリットは、1.バイオマス燃料の利用でCO2削減、2.食品残渣を飼料化する循環利用、3. 150℃の熱風で高温乾燥するため細菌が死滅し安全な飼料、4.化石燃料に比べ使用量を約95%低減、などがあります。
実証プラントは、本年2月より信楽エコフィード製造工場(滋賀県草津市)で順調に稼動し、評価・検証作業も予定通り進んだことから、今後、食品残渣の産廃処理業者などに年間10基程度の販売を目指しています。
なお、サタケは、10月4日(日)?5日(月)の2日間、長崎県島原市で開催される「2009森林・林業・環境機械展示実演会」に本設備をパネル出展します。
実証プラント 工程フロー図 |
【実証プラントについて】
バイオマス乾燥炉(二軸式多目的乾燥機)で、原料を6時間加熱乾燥する。水分85%の原料を10%まで乾燥、ふるい作業後フレコンに袋詰めして飼料として出荷。
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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