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製品・技術

「パックご飯(レトルト)加工設備」を開発

2009.07.31

平成21年7月31日

新製品

「パックご飯(レトルト)加工設備」を開発

--- ツヤ・粒感があり、食味の優れたパックご飯を生産 ---

パックご飯(レトルト)加工設備

パックご飯(レトルト)加工設備

 サタケはこのたび、「パックご飯(レトルト)加工設備」を開発し、8月1日より販売を開始します。この「パックご飯(レトルト)加工設備」は、「加圧・マイクロ波加熱技術」の採用により、食味の優れたパックご飯を製造できる設備です。

 包装米飯(通称:パックご飯)は、その製造方法により無菌米飯とレトルト米飯に分けられます。無菌米飯は設備を簡素化できますが、無菌化の目的でpH調整剤を添加するため臭いが残り、食味が落ちるという欠点があります。レトルト米飯は、加圧加熱装置によって殺菌するためpH調整剤は不要ですが、高温で長時間加熱するため米粒が潰れるベチャ飯となり、食感が悪くなります。

 サタケが開発した「パックご飯(レトルト)加工設備」は、加圧加熱工程における殺菌・仕上げ調理の前工程として、加圧・マイクロ波加熱処理を行います。圧力を加えてマイクロ波を照射し加熱することで、米の浸漬・アルファ化・殺菌が迅速に行われ、同時に米粒の表面に硬い層が形成されます。そのため、具材供給後の加圧加熱工程において長時間高温で加熱してもベチャ飯にならず、ツヤ・粒感のあるもっちりした食感のご飯に仕上がります。

 なお、広島本社ショールーム内に1時間当り300食の生産能力を持つテストプラントを設置し、今後、お客さまからの委託を受けてパックご飯のテスト生産を行います。これにより、テスト製品を評価していただき、設備の導入へつなげていく考えです。また、新製法のメリットを広く知っていただくために、できあがったパックご飯を「楽メシ」として、サタケオンラインショップ等にて販売します。

参考

設備の特長
  • ツヤ・粒感があり、食味の優れたご飯ができる。
  • 具材・米由来の機能成分入りパックご飯ができる。
  • 多品種少量生産が可能。
  • 炊き増えが多い。
  • 米の劣化臭が改善される。
  • 生産効率がよく、環境にやさしい。
加圧マイクロ波加熱装置


従来の製法との比較
サタケのパックご飯 無菌米飯 レトルト米飯
無菌化の方法 加圧・マイクロ波加熱+加圧加熱による殺菌(pH調整剤不要) pH調整剤(酸性)の使用により菌の増殖を抑制 加圧スチームによる殺菌(pH調整剤は不要)
食味 米表面に硬い層が形成され、ツヤ・粒感があり食味の優れたご飯ができる pH調整剤の臭いと酸味が食味を落とす 高温で長時間加熱するため米粒が潰れて食感が悪くなる
加工フロー

(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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