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北海道の農家が小型製粉機を導入

2008.10.06

平成20年10月6日

ユーザーインタビュー

北海道の農家が小型製粉機を導入

--- 地元産の米を製粉して地産地消を進めたい ---

 北海道深川市納内町の農業溝口公彦(61)さんは、9月に小型製粉機を導入し米粉の生産を始めた。深川産の米を製粉し、地元のパン屋や菓子店と取引したい考えだ。小麦価格の高騰が続く中、米粉の需要が増えると見込んでいる。

溝口さんと小型製粉機

溝口さんと小型製粉機

 北海道深川市は豊かな自然に恵まれ、様々な農産物が生産されている。中でも米は、北海道内有数の産地で、毎年、良質・良食味のおいしいお米が収穫されている。作付けされている品種は、北海道を代表する「きらら397」「ななつぼし」「ほしのゆめ」の3品種が全体の9割以上を占めてる。
 小型製粉機を導入した溝口さんは、「以前から米粉の製粉には興味があったが、小型の製粉機で手ごろな価格のものが無かった。今回サタケから安価な小型製粉機が発売されたということで導入した。小型製粉機は調整するところが少なく、ボタンを押すだけで運転できるので操作性は良い。コンパクトな大きさなので設置場所にも困らない」と語る。

円盤についたピンで米を粉砕する

円盤についたピンで米を粉砕する

 導入したサタケの小型製粉機(SRG10A)は、米を1時間に10キロ製粉でき、製粉された米粉の平均粒径は90ミクロンで米粉パンを作ることができる。製粉方式は、ロール粉砕方式(粗粉砕部)とピンミル方式(高速粉砕部)の2段階方式。まず粗粉砕部で米を8等分ぐらいに粗く砕き、高速粉砕部で円盤についたピンが米に衝撃を与えて細かく砕く。2段階方式を採用することで製粉時の米粉の損傷を低減することができる。また米粉パン用の製粉で一般的に使用されている気流粉砕式の製粉機に必要な水処理が不要で設置も容易だ。

運営する「北空知産直センター」で米粉の販売を計画している

運営する「北空知産直センター」で米粉の販売を計画している

 「製粉された米粉も品質が良い。導入後、米粉を買いたいと地元の人から問い合わせがあった。深川産の米粉の需要はあると思う。地元の米を製粉して販売することで、地元の米の消費拡大につなげたい」と意気込みを語った。溝口さんは数名の仲間と主に北海道内の 1,000戸の顧客を対象にした北空知産直センターを運営しており、同センターでも今後「ほしのゆめ」米粉の販売を計画している。
 また先日、地元で米粉を使ったパンや菓子などを製造する深川振興公社の関係者らを集めて、小型製粉機による米の製粉実演が行われた。深川振公社の沢田邦一さんは、「溝口さんのところで製粉した粉でパンを作ったが、味は従来の米粉パンと比べて遜色なかった。現在は深川産の米を新潟の製粉業者に委託して製粉している。運送費だけでも1キロ当たり約100円かかる。地元で製粉できれば運送費分がコストダウンできる。地域経済を活性化させるためにも地産地消を進めたい。今後、溝口さんの製粉した米粉でパンや菓子を試作し最終的に溝口さんに製粉を委託するか検討する」と語った。

以上

(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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