製品・技術
2007.12.12
平成19年12月12日
新製品
このたび、サタケ(代表:佐竹利子)は、浸漬や洗浄の工程後などの濡れた豆類や穀類中の不良品を選別除去する光選別機「フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ(型式CS-600BI-CW)」を開発し、12月1日より販売開始しました。
フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ ? |
「フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ」は、光選別機「フルカラーベルトソーター」の派生機種で、水に濡れた状態の原料(ウエット原料)中の不良品などをフルカラーカメラで検出し選別除去する装置です。菓子などの加工食品の製造工程では、原料である豆類、穀類の浸漬・洗浄工程があり、水に濡れた状態の原料から不良品(色合い不良、皮つきなど)を選別する必要があります。これまで、他社製の選別装置はありましたが、市場からは選別精度(能力)や衛生面などを向上させたものが求められていました。また、選別機を補完する意味で、複数の作業者による手選別が常態化しているケースもありました。
「フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ」は、このような市場の要望・現状に対応するため、サタケの光選別技術を余すことなく投入し開発した、衛生的で選別精度に優れた光選別機です。光選別機構において原料への光照射は重要な要素となりますが、安定した光量確保のため、光源である蛍光灯を覆う防水カバーに自動洗浄および結露防止機能を採用するなど、選別精度の向上と安定化を図りました。衛生面では、本体を耐水性のあるステンレス製にしたうえで、汚れなどを簡単に水洗いできる機構を採用しました。これにより洗浄時間の短縮と汚れの残存による菌の繁殖を抑制します。希望小売価格は3,990万円(税込)で、菓子製造など食品加工会社へ年間10台の販売を計画しています。
■「フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ」のシステムフロー
※振動コンベアはオプションです。
※ウェッジスクリーン:逆三角形の断面をした異形線を等間隔に並べてスリットを形成し、目詰まりが少なく、強靭で精度の高いスクリーン。
■「フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ」の主な特長
1.選別性能が安定
蛍光灯防水カバーを自動洗浄しているため光学部の照度低下がない。
蛍光灯を常時回転している筒状の防水カバーで覆い、選別中に汚れた防水カバーに水を噴射し自動洗浄する。らに、ワイパーも装備しており、付着した水滴や原料片を除去する |
2.運転操作が簡単
感度設定と運転パターンの記憶を行うことで、誰でも簡単に運転ができる。
カラータッチパネルに画像を取り込み、感度設定をすることで色の差が小さい不良品も効率よく除去できる。また、設定記憶メモリ機能があるので、最大100種類まで選別設定することができる。 (注)左の写真はハメコミ画面です |
3.メンテナンスが簡単
ステンレス製のため水洗いができるほか、蛍光灯の交換、ウェッジワイヤスクリーンの取り外しが簡単に行える。
水洗いが可能で洗浄が簡単に行える |
蛍光灯はネジ4本を緩めた後、防水カバーからスライドさせて簡単に引き抜くことができる |
清掃時のウェッジワイヤスクリーンの固定部の解除はレバーによるワンタッチ作業で行える |
■「フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ」の主な仕様
■「フルカラーベルトソーター・ウエットタイプ」の価格