製品・技術
2006.05.22
平成18年5月22日
新製品
アグリビュー(イメージ) |
サタケは、デジタルカメラで高所より撮影した圃場の画像データから、リアルタイムに稲の生育状況を把握したり、収穫の15日前に収穫玄米のタンパク含有率を予測する、業界初の圃場生育診断システム「アグリビュー」を開発し、今秋の発売開始を予定しています。
サタケは、良食味米栽培・環境保全型農業・品質仕分けによる米のブランド化の実現に取り組んでおり、その一環として「アグリビュー」を開発しました。「アグリビュー」はリモートセンシング技術を利用したもので、地上約10mから広域圃場(最大約100ha)をデジタルカメラで撮影し、その画像データの解析により稲の葉身窒素平均値を推定し、精度の高い生育診断を行います。地域内の品質格差をなくし、地域ブランドの確立や低タンパク米などの付加価値米栽培に貢献します。また、収穫前の玄米タンパク含有率を予測することにより、収穫時に計画的でスムーズな仕分け入荷が可能になります。なお、2006 国際食品工業展(FOOMA JAPAN 2006)に参考出品します。
型式 | 基本仕様(撮影方法) | 税込標準小売価格 | |
---|---|---|---|
圃場生育診断システム 「アグリビュー」 |
AVR4100 | 手動撮影(高所作業車利用) | 4,725,000円 |
AVR4300 | 伸縮ポール式遠隔操作撮影 | 15,645,000円 |
●『アグリビュー』の機能
1.広域圃場の生育状況の把握
2.収穫前の米のタンパク含有量予測が可能
●『アグリビュー』の主な特長
一圃場内の葉身窒素分布図 |
1.良食味米栽培を支援
穂肥時期に過多な施肥を行うと食味不良になり、過少な施肥を行うと収量不足になります。これらのバランスを保つための、適切な施肥設計に役立てることができます。
2.施肥のムダを防止、品質ムラを解消
圃場ごとに穂肥時期の生育状態を把握できるので、過剰な施肥を防止でき経済的です。また、量施肥により圃場ごとの品質ムラを解消し、環境への影響も抑えられます。
3.収穫前に玄米タンパク含有率の推定が可能
収穫の15日前※1に、刈取り予定の圃場を撮影するだけで、収穫玄米のタンパク含有率予測ができます。これにより、共乾施設では品質毎の仕分け入荷を計画的かつ、迅速に行うことができます。
4.広域圃場での測定が可能
1ヶ所からの撮影で、最大約100haの圃場の撮影・解析ができ、短期間の作業で済みます。斜め方向からの画像の分析が可能なので、圃場撮影後、専用ソフトでデータ解析するだけで誰でも簡単に作業することができます。
5.設備投資、ランニングコストが安価
衛星画像や航空画像を利用する診断方法に比べ、少ない設備投資およびランニングコストで運用でき実用的です。
※1 出穂から刈取予定日までの日数が45日の場合。
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●『アグリビュー』の主な仕様
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。