GLOBAL
     

ニュースリリース・お知らせ

ユーザー

千葉県初のマジックソーター導入ライスセンター

2005.08.30

平成17年8月30日

施設紹介

千葉県初のマジックソーター導入ライスセンター

--- 品質の向上と安定を図る「農事組合法人 みらい」---

ライスセンター外観

乾燥機の前に立つ赤原センター長

RCの中心機種「マジックソーター」

ライスマスター籾摺機

  千葉県佐原市にある農事組合法人「みらい」(千葉県佐原市大戸川2173-1、代表理事:小林修司氏)は、本年5月、米麦の品質向上と安定を図るため千葉県で初めてとなるマジックソーター(高性能色彩選別機)を導入したライスセンター※1 (株式会社千葉クボタ経由サタケ設計)を建設した。6月には麦を、8月中旬からは米の収穫・乾燥調製を行っている。

 本組合は、平成12年2月に佐原市西部営農組合として発足し、その後平成15年10月に農事組合法人「みらい」を設立し法人化した。現在、組合員数は6名で、代表理事に小林修司氏が、ライスセンター長に赤原源純氏が就いている。この地は、霞ヶ浦から車で南へ約20分の田園地帯で、ここから程近い成田国際空港を離発着する飛行機が上空を頻繁に飛んでいる。ライスセンターはこの田園地帯の中央に位置し、利便性に富んでいる。ライスセンターの処理能力は、水稲(50ha)、麦(40ha)、大豆(40ha)で、麦が6-7月、米が8月-10月、大豆が11月下旬-12月末というほぼ連続した期間に収穫・乾燥調製作業が行われる。主力となる米は、ふさおとめ、あきたこまち、コシヒカリで、全量をJA佐原市に出荷している

 ライスセンターの新設について赤原センター長は「これまで各組合員が個人で乾燥調製作業を行っていたが、より品質が高く安定したものにしたい、作業効率を高めたいという思いから建設した」と語る。高品質米への基本的な考え方として「全量検査1等米」を掲げているが、最新の機械設備導入がもたらす効果は大きい。特筆すべきは千葉県のライスセンターでは初めてマジックソーターが導入されたことである。赤原センター長もライスセンターで最も重要な機械と考えており、「やはり組合の中では、色選を入れているライスセンターが一番だよ。営農集団単独で所有し、色選を導入しているライスセンターは千葉県では初めてだろう」と語り、マジックソーターが全量1等米を支える基盤となることを期待している。麦が終了し、これから米の本番を迎えその効果を確認できるとしているが、その麦について「麦の場合は赤カビに対する目が厳しくなっており、混入すると出荷停止になる。今年は幸いに赤カビはなかったが、色選を通して粒が揃っていることを実感した」と話すようにマジックソーター導入の効果を認識している。

 品質の向上・安定以外にもライスセンター建設のメリットとして、紙袋からフレコンに替わったことなどで労働時間の短縮が図られ、効率の良い作業ができるようになったようだ。「作業時間が短縮でき気持ちに余裕が持てるようになった。色々なところに目配りができたり、次のことや他のことに目を向ける余裕ができた」と赤原センター長は笑顔で語る。

 「とにかくおいしいお米を消費者に届けたい。それと地域に密着していることが大切」と語る赤原センター長だが、このライスセンター建設でサタケを選んだ理由について「サタケの乾燥機は乾燥スピードが早い。元々、麦の乾燥には時間が掛かるが、サタケのは早いので助かる。他社の乾燥機よりも早い。ライスセンターをサタケに決めたのもこの乾燥が早いことと、組合員の中に昔からずっとサタケの乾燥機や籾摺機を使って、その良さを実感していた人がいたことだね」と話す。今後のことに話を向けると、「今後、ライスセンターを中心に精米も手掛ける態勢も考えられる。全体的な農業の縮小・衰退化の中で『みらい』のような方式は核になるかもしれない。販売量も増える傾向にある」と頼もしい言葉が返ってきた。まさに名前のとおり未来に向かってこれからも羽ばたいて欲しい。

※1 ライスセンター
○ 荷受設備:能力:米50ha、麦40ha、大豆40ha、荷受設備:ホッパ(4t対応)+粗選機(10t/h)
○ 乾燥設備:米麦乾燥機(60石×4)、大豆乾燥機(60石×2)、調整タンク(4t×2)
○ 籾摺設備:調整タンク(2t)+籾摺機(5インチ×2)、粒選別機(1.8t/h×2)+フレコン用台秤(1.5t)
○ 選別設備:色選タンク(3t)+色彩選別機(3.6t/h)
○ 計量設備:計量タンク(6t)+フレコン・個袋兼用スケール

以上

(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

一覧へ戻る