ユーザー
2005.07.25
平成17年7月25日
ユーザー紹介
サタケは、農家用の循環型乾燥機誕生40年、揺動式籾摺機誕生30年を記念し、現在、『愛されて40&30年 日本のロングセラー サタケの乾燥機・籾摺機キャンペーン』を実施しています。このキャンペーンの記念として、日本各地のユーザーを訪問し、米づくりに対する思いや取組みなどについて語っていただきました。今回の訪問先は中国(広島県)です。
中広美幸氏(中)、息子の洋治氏(右)と三谷農機の大年文夫氏(左) |
のシーズンには4台の乾燥機がフル稼働する |
カープもサタケも地元なので応援したいと美幸氏(左) |
ソラーナを入れてよかった
乾燥が早くて一日の処理量が増えたのが一番のメリット
<ユーザープロフィール>
中広美幸(なかひろ みゆき)氏 67歳
住所:広島県
ディーラー:三谷農機 大年文夫氏
広島空港から東に約3km東広島市と福山市の間に位置する三原市本郷町。JR山陽本線沿いにある船木地域では現在、稲が青々と育つのどかな田園風景が広がっている。今回ご紹介する中広氏宅へは、この辺りでは名物となっている幅わずか1.5メートル、長さ約50メートルと乗用車1台がやっと通れる難所の橋を渡らなければならない。サイドミラーをたたまないと欄干(らんかん)に接触してしまうその橋を慎重に渡り終えると、「無事に渡れた?」と笑顔の中広美幸氏、洋治氏が出迎えた。
美幸氏は昭和57年に役場を退職後、本格的に米の収穫・乾燥調製の請負業務を始めた。今では同じく仕事を退職した息子の洋治氏と専業で農業を営んでいる。受託農家は約50軒。農地は合計21町ほどで主に「ひのひかり」を作っている。作業をするのは中広氏の家族4人のみ。4人ですべての作業をしているから「作業を効率よくこなすために、性能の良い機械が必要」と語る。「とにかく張込みの早い乾燥機がほしかった」今も現役で活躍しているサタケのグルメドライヤー乾燥機(GDR24AZⅡ、GDR21BZ)は、4インチの昇降機で籾を3反張込むのに30分以上かかっていた。「毎日1町ずつ稲を刈るので張込みをゆっくり待っていられない」そこで昨年、普段から世話になっている三谷農機に相談したところ、サタケのソラーナ乾燥機(SDR30ME)が良いと勧められた。三谷農機ではサタケ製品を推奨している。担当セールスの大年氏に「ソラーナはワイドな8インチ昇降機で張込みが早い」と熱心に勧められ、迷うことなく2台購入することを決めた。導入後は「ソラーナを入れてよかったなぁ。張込みがものすごく早くて、乾燥も早い。グルメドライヤーでは3反で30分以上かかっていた張込みがソラーナだと15分かからないよ」と2人とも口を揃えて大絶賛。「その上、乾燥の温度が低いからすぐに籾摺り作業に移れる。おかげで毎日収穫できて1日の処理量が増えたのが最大のメリット。これまでより大きい機械を入れたので効率よくたくさん乾燥できて助かっているよ。操作も簡単だし、乾燥が早いからランニングコストも以前に比べて安くなった。そして音も静かだね。グルメドライヤーが70点だとしたら、ソラーナは100点満点」と太鼓判を押す。
米の収穫・乾燥は8月中頃(あきたこまち)から始まり、10月中頃(ひのひかり・もち)まで行われる。この辺りは温暖な気候のため早期から普通作と乾燥・調製機の稼動シーズンが比較的長い。およそ2ヶ月ある秋のシーズンには、ソラーナ乾燥機2台、グルメドライヤー乾燥機2台のほか、籾摺機、選別計量機、石抜機がフル稼働する。昨年は台風の影響で稲が倒れ、米に石が混ざったので急遽、石抜機(EGA30A:サタケ製)を導入した。「この石抜機もいいね。米に全く石が混ざらなくて重宝しているよ。ただ、今の籾摺機(GPS550AXM:5インチサタケ製)の能力にあわせて、処理能力の1段大きいものがあればいいね。もっと欲を言えば籾摺機と石機の合体型があればいい。サタケにはこれからも農家のためにいい機械を作って発展してほしい。カープと同じ。地元を応援したい」と美幸氏。実は美幸氏は根っからの広島カープファン。この辺りでは有名でカープの帽子がトレードマークだ。中広氏宅では以前、他社の機械も使っていたが、今ではすべてサタケの機械で揃えている。5インチの籾摺機(APS50CX)を最初に購入して以来20年に亘りサタケ製品を使い続けてきた。「サタケの機械は地元なので購入しやすい。故障しても修理がものすごく早くて、三谷農機の大年氏がすぐに飛んできてくれるので助かる。部品供給も早くてその日のうちに修理できるし、やはりサービスの良さが一番重要なことだ。サタケの機械を知人に勧めるとしたら、サービスの良さをPRするね。やはり農家にとって乾燥・調製作業は時間との戦いだから。その点、大年氏にはすべて任せられる。信用があるから、家族が誰もいなくても修理したあとにスイッチを押しておいてと言ってるくらいだよ」と笑みをこぼす。アフターサービスも万全だ。「サタケの機械は電気系統も強いし、部品も頑丈で長くもつから経的にもいいね」と美幸氏。
お米作りで重要なことは?と聞くと、「お客さんの大切なお米を預かっているから安全に気を使う。少々高くても良いから農薬をなるべく使わないでほしいというお客さんが多い」と洋治氏。そのため収量は重視せず低農薬に徹している。また、個別乾燥をしているので、農家にとっては自分の収穫した米が他と混ざらず安心だ。さらに、お客さんからくる沢山の受託の中でも、砂地の田を選んで受託作業を行っている。砂地の田は水はけが良く、常に新鮮な水が稲にあたる。「水の管理が大変だけど味が美味しくなるからね」というこだわりぶり。2人ともお米にかける思いは人一倍熱い。
今後は受託作業を増やしたいという洋治氏。「小作は今が限度。お客さんから米を作って欲しいと言われることが多いので受託をもっと増やしたい」1年に1度、受託組合で色んなライスセンターの視察に行く。昨年は高知県のライスセンターを視察した。「お客様に喜んでもらうためには研究も大事。今後も良い機械を増やしたい」サタケの機械と共に美幸氏、洋治氏の夢は広がるばかりだ。
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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