製品・技術
2005.02.15
平成17年2月15日
新発売
DNA品種判定装置(一式) |
パソコン画面(判定結果) |
サタケは、誰でも簡単・迅速に米のDNA判定(品種判定)ができる分析機器「DNA品種判定装置 (RDNA1A)」を、本日(2月15日)より発売します。
DNA品種判定装置は、専門的な知識や技術が必要とされるDNA判定作業の大部分を自動化したもので、人的ミスを排除し、どなたでも簡単・正確・スピーディーに品種を判定することができます。これにより、従来、検査機関等に委託していた品種判定がそれぞれの現場で行えるようになり、即時対応などフレキシブルな判定作業が可能になります。
判定対象は籾、玄米、精白米、無洗米の4種が可能で、定性分析(想定する品種であるか否かを判定)と定量分析(1粒ごとの品種を判定)のどちらでも行うことができ、判定結果はパソコン画面に分かりやすく表示されます。
また、判定可能品種は日本の作付面積の98%にあたる112品種が可能です。これまで検査機関等への委託では、6検体で3日程度必要とされていた判定所要時間が約8時間と短縮され、その日のうちに判定した米の入出荷を行うことができます。さらに1検体当たりのコストは約3000円※1で、検査機関等への委託(品種鑑定サービス等)に比べ安価で判定できます。
DNA品種判定には大別して「DNA抽出」、「DNA増幅」、「DNA判定」の3つの工程があります。DNA品種判定装置は、この3つの工程全てに対応する機器が用意されており、「DNA抽出器」、「DNA増幅器」、「DNA判定器」、「DNA収量測定器」および「付属品」で構成されています。販売計画台数(年間)は20台。
型 名 | 発売日 | 標準小売価格 | ||
DNA品種判定装置 | RDNA1A | 2月15日 | 消費税込み | 消費税抜き |
20,790,000円 | 19,800,000円 |
●「DNA品種判定装置」の主な特長
(1)迅速な品種判定
6検体を約8時間で判定できるので、その日のうちに判定したお米の入出荷が可能です。
(2)現場で品種判定
精米工場やカントリーエレベーターなどで判定できるので、自主検査に適しています。
(3)誰にでも操作可能
専門的なテクニックや知識を必要とせず、短期間の研修で誰にでも簡単に操作できます。
(4)人的なミスの回避
ほとんどの工程を自動化したため、工数の削減につながり人的なミスも回避できます。また、他の分析業務と並行させることも可能です。
(5)複数検体の同時分析可能
一度に、最高24検体を分析できます。
(6)コスト削減
品種鑑定サービス利用よ安価で判定できます(検体数、使用条件により異なります)。
(7)日本の作付面積の98%にあたる112品種が判定可能
●「DNA品種判定装置」の主な仕様
<一式>
型式 | RDNA1A |
測定対象 | 籾、玄米、精白米、無洗米 |
結果出力 | 定性(想定品種であるか否か) |
定量 (1粒ごとの品種判定) |
<内訳>
DNA抽出器(DNA溶液を抽出する装置) | |
寸法(幅×奥行×高さ) | 650mm×600mm×800mm |
重 量 | 90kg |
電 源 | AC100V、50/60Hz、1kVA以上 |
本体構成 | 遠心ユニット、ピペッティングユニット、収納ラック |
DNA増幅器(DNAを分析しやすいように増幅する装置) | |
寸法(幅×奥行×高さ) | 210mm×360mm×220mm |
重 量 | 6.1kg |
電 源 | AC100-240V、50/60Hz |
ヒートブロック温度範囲温度の精度 | 4.0-99.9℃ 35-100℃の範囲で0.5℃ |
シリアルポート | 1 |
DNA判定器(増幅したDNAを分析し品種を判定する装置) | |
寸法(幅×奥行×高さ) | 300mm×460mm×330mm |
重 量 | 20kg |
電 源 | AC100V 50/60Hz 2A |
光源 | 赤色半導体レーザ |
使用温度・湿度 室温 | 18-30℃、湿度30-80%、結露なきこと |
DNA収量測定器(抽出したDNAの濃度を調整する装置) | |
寸 法(幅×奥行×高さ) | 416mm×379mm×274mm |
重 量 | 11kg |
使用温度・湿度 | 室温15-35℃、湿度45-80% |
電 源 | AC100-120V、50/60Hz、160VA |
測定波長 | 190-1100nm |
光 源 | 20Wハロゲンランプ、重水素ランプ |
スペクトルバンド幅 | 5nm |
波長測定 | 0.1nm単位(スキャン時1nm単位) |
主な付属品 | |
分析天秤 | パソコン |
インキュベータ | オートクレープ |
ブラックミクロセル | ステンスプーンエコノミ |
冷蔵ショーケース | ミルサー |
自動スプレー | バイオフリーザ |
アイスラック | フラットピンセット |
超純水製造装置 | マイクロチップ用分注ロボット |
広口洗浄ビン | キューブアイスメーカ |
ねじ口瓶 | アイススライサ |
マイクロチューブキット | ビーカ |
パーソナル遠心器 | マイクロピペット |
EMユーロメスシリンダ | マイクロチューブラック |
ロボテックミキサ | ジルコニアビーズ |
サンプル粉砕装置 | ハイブリダイゼーション・インキュベータ |
|
|
DNA抽出器 |
DNA増幅器 |
|
|
DNA判定器 |
DNA収量測定器 |
※1 コシヒカリの定性分析を作業者1人で12検体を処理し、1ヶ月に20日稼動するものとして試算(人件費、消耗品代、償却費を含む)。
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。