経営関連
2003.09.12
平成15年9月12日
サタケは、自動車メーカーのマツダ株式会社※1が進めている回収バンパー再生時の塗膜除去プロセスにおいて、光学選別技術を組み合わせた新しい塗膜除去技術を共同開発しました。これにより、再生材の塗膜除去率を大幅に高めることができ、強度・品質とも高い要件が求められる通常の塗装バンパーへの再生利用(バンパー・トゥ・バンパー・リサイクル)を可能としました。
今回開発した技術は、従来の機械式の塗膜除去工程の後に、穀物中の異物や着色粒を除去するサタケの光学選別機(マジックソーター)の技術を組み合わせたものです。塗膜除去工程を行った後の再生ペレット(バンパーを細かく粉砕したもの)を選別工程にかけ、塗膜が除去しきれていないペレットを光学センサーにより検知・選別して取り除きます。再生ペレットの形状は穀物に比べると偏平で大きさもばらつきがあるため、あらかじめペレットをサイズごとに選別する工程を設けて選別精度を向上させるなど、再生ペレットの特性に合せて選別プロセスを改良しました。これにより、塗膜除去率を従来の99%から99.9%程度にまで高めることを可能としました。
これまでサタケは、穀物の光学選別技術を応用した他用途光学選別機を開発していますが、今後、リサイクルなど環境問題の改善に対応する技術開発を積極的に進めてゆきます。
※1 マツダ株式会社(広島県安芸郡府中町新地3番1号 代表:井巻 久一 氏)
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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