その他
2002.01.24
2002年1月24日
特許係争
このたび、(株)東洋精米機製作所(以下トーヨーという)が告知・流布したネオテイスティホワイトプロセス(NTWP無洗米製造装置)に対する不正競争行為に対し、東京地方裁判所は「仮処分命令」の決定を下しました。下記に本件の概要をご報告申し上げます。
記
1.経 緯
(1)昨年5月ごろ、トーヨーが、弊社のNTWPに使用する熱付着材(タピオカ)について、「安全性に問題がある。」、「NTWPで製造された無洗米(TWR)は人体に有害である」などと、全くいわれのない誹謗・中傷を日本各地で告知・流布しました。また、NTWP設置先に対しても同様に、不実を告知したり、TWRの販売行為を非難する文書を内容証明郵便で送りつけるなど、信じがたい行動に出ました。
(2)このトーヨーの行為により、業界や米穀販売店などに大混乱が生じました。
(3)そこで、この暴挙にやむを得ず、弊社はトーヨーに対し不正競争防止法に基づいて、上記の如き虚偽事実の告知・流布の差止を求め、東京地方裁判所に仮処分の申立を行いました(昨年5月29日申立)。
2.今回の決定
(1)去る1月21日、東京地方裁判所は「仮処分命令」という決定を下しました。決定は「債務者(トーヨー)は、不正競争行為を行ってはならない。」とするもので、弊社の主張が全面的に認められました(別紙仮処分決定参照)。
(2)決定により、トーヨーは今後一切、NTWP及びTWRの安全性に関し、不正競争行為を文書又は口頭で告知又は流布してはならないとされました。
(3)今回の決定は法的拘束力を持ちますので、トーヨーは直ちに決定に従わなければなりません。
3.弊社所感
(1)今回の決定は当然の結果であったと言えるでしょう。安全性に何の問題もないタピオカやTWRを人体に有害であると告知・流布した行為は、決して許されるものではありません。トーヨーの行為は弊社に対する営業妨害の域を超えています。NTWP・TWRのご採用先やご採用検討先に不安と動揺、そして多大な損失を与えたトーヨーの責任は大きいと考えます。
(2)ご承知のように、ここ数年、無洗米の販売量が伸びています。これからも成長が見込まれる商品であると思われます。そのため、「おいしい」、「簡単に」、「安心して」のキーワードは不可欠であると考えます。とくに、研がずに炊飯するお米ですから、普通白米以上に安心・安全性は欠かせません。弊社はNTWPの構造やTWRの製法を全て公開し、TWRの製造工程の1つ1つに気配りをし、安全でおいしい無洗米をお届けできるよう努力して参りました。このような弊社の取り組みに対し、トーヨーは不正競争行為を行ってきたわけです。しかしながら、トーヨーのBG米製造装置は巷間、「ブラックボックス」と呼ばれ、その内部は秘密にされ、どのような構造になっているのか、また、どのようにBG米が製造されているのか全くわかりません。そのため、昨今、新聞や雑誌にBG米の製造工程に疑問を投げ掛け記事が掲載されています。弊社はトーヨーのBG米をとやかく言うつもりはありませんが、成長著しい無洗米を安定した商品として育て上げるため、無洗米製造装置のメーカーとして、消費者の視点に立った装置の開発をしなければならないと考えています。
以上
(本件へのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報室)
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