製品・技術
2019.05.08
No.19-014 / 2019年5月8日
バラスト水生物濃縮装置
「BALLAST CATCH(バラストキャッチ)」を新発売
― 船上でのサンプル濃縮作業の省力化を実現 ―
サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表:佐竹利子)とMOLエンジニアリング株式会社(本社:東京都港区三田3-11-36、代表取締役社長:宮井修二)は、バラスト水中の生物検査に必要なサンプル水の濃縮作業の省力化を実現した「BALLAST CATCH(バラストキャッチ)」を共同開発しました。なお本機は、商船三井テクノトレード株式会社(本社:東京都中央区京橋1-1-1、代表取締役社長:八田宏和)が5月15日より販売開始します。
BALLAST CATCH(バラストキャッチ) |
国際航路を運航する船舶から排出されるバラスト水(※1)により海洋環境に影響を及ぼす水生生物の越境移動を防止するため、国際海事機関(以下IMO)は、バラスト水中の生物個体数(プランクトン数)について排出基準を定めた「バラスト水管理条約」を2004年2月に採択、2017年9月に発効しました。これに伴い、寄港国検査(PSC)を実施する各国官庁や船社などにおいて、バラスト水中の生物個体数を検査する装置の需要が見込まれます。サタケは、船舶から排出されるバラスト水中の生物個体数を船上で検査できるバラスト水生物検査装置「BALLAST EYE(バラストアイ)」を開発し、2016年より販売を行っています。今回発売する「BALLAST CATCH(バラストキャッチ)」は、「BALLAST EYE(バラストアイ)」での検査に必要なサンプル水の濃縮作業の省力化を目的に、MOLエンジニアリング株式会社と共同開発しました。
従来、バラスト水の濃縮作業はプランクトンネットと呼ばれる捕集ネットを使用し、2人以上のスタッフが手作業で行います。本機では、本体をハンドレールなどに固定し、配管接続を行えば、その後はバラスト水を流すだけでサンプル水の濃縮が可能となり、作業の省力化を実現。また、小型・軽量・電源不要の設計で、付属のバックパックに入れて船上へ持ち込めます。バラスト水生物検査装置「BALLAST EYE(バラストアイ)」とのセット販売で、希望小売価格は300万円(税抜)。
(※1)バラスト水...船舶の復原性を保つための重しとして用いられる水。積荷が少ない場合に船内へ取り入れ、積荷が多い場合に船外へ排出する。
以上
■特長
船内設置例 |
■仕様
名称 | バラスト水生物濃縮装置 バラストキャッチ |
型式 | VOS01SP |
対象生物 | 最小径50μm以上の生物(Lサイズ)および 最小径10μm以上50μm未満の生物(Sサイズ) |
濃縮時間 (Lサイズ) |
約30分/㎥(本体への供給水圧 0.05MPaの場合の目安) |
付属品 | サンプリングポート接続フランジ 給排水ホース 専用バックパック |
本体質量 | 約3.6kg |
以上
(本リリースへのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報部)
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