2021.07.15
No.21-014 / 2021年07月15日
光選別機 のラインアップを拡充
― 昇降機付き単座タイプを新発売 ―
サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表取締役社長:松本和久)は、米穀店や小規模精米工場、ライスセンター向けの光選別機「SLASH」(昇降機付き単座タイプ)を7月15日に新発売します。
光選別機は、米などの穀物原料の中から着色物・異物など不良品を圧縮空気で除去する装置です。新発売の昇降機付き単座タイプ光選別機「SLASH(型式VQS-01AM)」は、2020年9月に発売した光選別機「SLASH(型式VQS-01BM)」をベースに、昇降機などの搬送装置を標準装備したオールインワンタイプで、単体で選別処理ができます。
処理能力は、白米で最大2.9トン/時間。不良品の再選別による歩留まり向上を可能とするほか、昇降機の下部にエア残留除去装置を内蔵し、原料ロット切替時のコンタミネーション(異物混入)を防止します。
巻き添えを低減し高い歩留まりを実現する超高速応答ピエゾバルブ、可視光と2波長の近赤外線で不良品を高精度に検出する光学部のほか、異物の重さに合わせた圧縮空気噴射の制御など多くの技術・機能により、高い選別性能と歩留まりを実現しています。また、サタケ独自の自動検量線作成システム「サタケ・スマート・センシティビティ」を搭載。難しい選別設定が誰でも簡単に行えると同時に、大麦や雑穀など米以外の原料にも1台で対応します。(別途オプション部品必要)
「SLASH(VQS-01AM)」のメーカー希望小売価格は、8,690,000円(税込)。初年販売目標は100台。
以上
1.機種構成
2.特長
①従来のソレノイドバルブの約1.7倍のバルブ開閉速度により、選別時の良品の巻き添えを10%低減。(当社比)
②ピエゾ素子の特性による、バルブ開閉時の消費電力を50%低減(当社比)。
③エア圧損の少ない構造による、エア消費量を20%低減。(当社比)
(※1)ピエゾバルブの開発について
2002年にサタケ、樋口俊郎東京大学精密機械工学専攻教授(現東京大学名誉教授)、有限会社電子精機(現有限会社メカノトランスフォーマ)の3者で開発をスタートし、基本特許を取得。2003年には黒田精工株式会社(現株式会社TAIYO)も加わり、以後4者で共同開発。信号制御回路などの周辺機器も含めると、国内だけでも18件の特許を出願している(内11件は取得済み)。
①光学部にはフルカラーカメラと2種類の近赤外線カメラを搭載。
②サタケ独自の画像処理技術サタケ・スマート・センシティビティ(特許第6152845号)で、膨大な原料情報を最適な組み合わせで分析し、不良品を高精度で検出します。
③可視光と近赤外線の光源およびバックグラウンドには高光度LEDを採用。従来難しかった選別(例:しらた粒と着色粒の同時選別など)の精度が向上。
④圧縮空気の噴射を2パターンで制御し、原料より流下速度が遅い不良品(例:米選別では、薄いプラスチック片など米より軽い異物など)でも高精度に除去します。
<メンテナンス性の向上・コスト削減>
①ピエゾバルブ(従来機比3倍)、LED光源(従来品CCFL比1.5倍)など高耐久の消耗部品を採用し、メンテナンス費用を削減。
②昇降機には、圧縮空気を使った残留除去装置を標準装備。光学部は開閉式、ホッパや不良品排出口などは簡易脱着式とし、ロット切替時など清掃時間短縮に貢献します。
③全ての光源にLEDを採用したことにより、運転開始時の待機時間が5分に短縮。(従来品CCFL比1/6)
④選別していない時は自動的にスタンバイモードになり、消費電力を削減します。
3.仕様
4.メーカー希望小売価格(税込)
(本リリースへのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報部)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。