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検査現場の負担を軽減する米鑑定ユニットを新発売

2022.04.18

No.22-010 / 2022年4月18日

検査現場の負担を軽減する米鑑定ユニットを新発売

― 穀粒判別器と連動して機械鑑定項目を一度に自動測定 ―

 サタケ(本社:広島県東広島市西条西本町2-30、代表取締役社長:松本和久)は、玄米の容積重及び水分の農産物検査に使用する機器として、農林水産省による仕様確認を受けた「米鑑定ユニットRTQI1000A」を2022年5月1日より発売します。

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「米鑑定ユニット RTQI1000A」
(穀粒判別器をセットした画像です)

 農林水産省は、国内産水稲うるち玄米の農産物検査において機械鑑定を前提とした新たな検査規格を策定し、令和4年産米から適用されます。現状の目視を中心とした検査では、検査人員の確保など検査現場の負担が増大しています。新たな検査規格では機械鑑定を活用することで、省力化された合理的な検査を目指しています。
 これを受けてサタケでは、機械鑑定を活用する7項目のうち、2項目を自動で測定する装置として米鑑定ユニットを開発しました。さらに別売の穀粒判別器と連動することで、7項目全ての検査を自動で行うことができます。
 穀粒判別器と連動した米鑑定ユニットは、投入口にサンプルを入れて測定ボタンを押すと、容積重計、水分計、穀粒判別器に自動で適量のサンプルを供給し、容積重、水分、白未熟粒、死米、胴割粒、砕粒、着色粒を同時に測定します。操作が容易で、サンプルの前処理も不要なため、熟練度を問わず誰が操作しても結果は変わりません。検査にかかる手間と時間も大幅に減らすことができ、検査現場の負担を軽減します。
 米鑑定ユニットのメーカー希望小売価格は550,000円(税込)、別売の穀粒判別器715,000円(税込)とのセット販売は1,155,000円(税込)。2022年5月1日発売開始、8月出荷予定で、主に全国のJAや精米工場など農産物登録検査機関へ、初年度200台の販売を見込んでいます。

以上

別紙

1. 特長

(1)機械鑑定を活用する7項目全ての検査項目を自動で検査
 農林水産省は、国内産水稲うるち玄米の農産物検査規格に機械鑑定を前提とした新たな検査規格を策定し、令和4年産米から適用されます。この規格では下記の表のとおり、9項目のうち'異種穀粒'と'異物'の2項目は目視判定が必要ですが、容積重、水分、白未熟粒、着色粒、死米、胴割粒、砕粒の7項目において機械による鑑定を行うことができるようになります。本機は、容積重、水分の農産物検査に使用する機器として農林水産省による仕様確認を受けました。また、別売の穀粒判別器と連動することで7つの項目すべてを自動で検査できます。
 穀粒判別器による測定項目です。当該機種も農林水産省による仕様確認を受けました。

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(2)迅速な測定
 別売の穀粒判別器と連動し、米鑑定ユニットの投入口へサンプルを投入するだけで3つの測定部へサンプルが自動供給され、7つの検査項目全てを同時に測定します。前処理も不要なため、スピーディーに測定を行えます。本機では1回の測定で約1分、検査規格で規定されている3回の測定は約3分となり、既存製品に比べ手間も少なく誰が操作しても結果は変わらず、迅速に測定できます。


(3)使いやすさ
 検査用のサンプルは前処理が不要で、付属のカップを使い、投入口に入れるだけで検査ができます。①サンプル投入②測定③サンプル回収の簡単3ステップ操作です。

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 7インチの大きな画面にシンプルなボタンで操作がしやすく、検査結果も見やすくなっています。測定データはUSBメモリに出力できるので、簡単に一元管理することができます。また、連動した穀粒判別器の内蔵プリンターを使い、結果の印刷ができます。

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印刷例


〈穀粒判別器について〉
 穀粒判別器も着色粒、死米、胴割粒、砕粒、白未熟粒を検査する装置として、農水省による仕様確認を受けました。新たな鑑定項目の白未熟粒は、これまでの穀粒判別器の白未熟粒の定義(乳白粒・心白粒・基部未熟粒・背白粒・腹白粒いずれかに該当するもの)とは異なり、白色不透明な部分の大きさが粒平面の2分の1以上のものと定義され、この変更に対応しております。
 2022年7月までに出荷した穀粒判別器(RGQI100B、RGQI100A、RGQI100A_MODIFIED RGQI90A)は、精度維持点検によるソフトのバージョンアップ(ソフトVer.220501_0000以降)を行うことにより米鑑定ユニットとの連動が可能となります。

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2. 仕様


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3. 寸法(単位:mm)

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(本リリースへのお問い合わせ: TEL 082-420-8501 広報部)
※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。



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