2018.10.22
当社は酒処である東広島市西条町に本社があります。今、この東広島市を舞台とした日本酒にまつわる映画が今年から来年にかけて2作品上映されます。
恋のしずく
現在上映されているのは、瀬木直貴監督の「恋のしずく」です。日本三大酒処の一つとして有名な東広島市・西条を舞台に、伝統文化の象徴である日本酒づくりを軸としながら、その土地で暮らす人々の生活、そして幻の日本酒を巡る出会いと別れを繊細に描いた心温まる珠玉の作品で、幻の日本酒づくりと恋を巡る感動の物語です。
日本酒づくりの魅力に惹かれる詩織役を活き活きと演じているのは、昨年7本のドラマに出演し、本作が初主演となる近年活躍が目覚ましい川栄李奈さん。また、詩織の実習先として訪れる蔵元の息子・莞爾役には劇団EXILEの小野塚勇人さん。詩織を応援する美咲役に宮地真緒さん、そして本作が遺作となった名優大杉漣さんら豪華な出演陣が脇を固めています。 (公式ホームページ http://koinoshizuku.com/)
もう1つの作品は、現在制作中である油谷誠至監督の「吟ずる者たち」で、2019年秋の全国公開を目指しています。本作品は、明治の広島・安芸津(現東広島市)で酒造を興した三浦仙三郎の度重なる苦難を経て、軟水醸造法という後の吟醸酒の誕生につながる画期的な技術の開発に至る物語を描きます。動力式精米機の開発者佐竹利市(サタケ創業者)、広島杜氏の養成に尽力した橋爪陽らも描かれます。吟醸酒発祥のドラマを描くと共に、三浦仙三郎の残した家訓「百試千改」の想いが今を生きる酒造という「モノづくり」に関わる人々に、時を経て醸され、引き継がれている姿も描かれます。三浦仙三郎役に中村俊介さん、百試千改の想いに心動かされ、今の酒蔵で酒づくりに挑戦する女性杜氏役に比嘉愛未さんが起用されています。(公式ホームページ http://ginzuru.com/)
偶然にも、東広島の酒づくりの映画が2作品制作されることになりました。7月の豪雨災害によりロケ先の酒蔵も被害に遭うなど苦難もありましたが、上映中の「恋のしずく」は心に響く感動の物語となっています。ぜひとも多くの方に鑑賞していただきたいと願っています。