2018.09.13
日本は昔から自然災害の多い国と言われていますが、近年、過去にない異常気象や大災害に見舞われることが多いと感じます。今年に入っても、昨年11月から今年3月にかけての平成30年豪雪、1月23日の草津白根山の噴火、4月9日の島根県西部地震、6月18日の大阪府北部地震、6月28日~7月8日の平成30年7月豪雨(西日本豪雨)、今夏の猛暑(埼玉県熊谷市で日本歴代最高の41.1℃を観測)、9月4日上陸の台風21号(関西国際空港の被害など)、そして9月6日の北海道地震と枚挙に暇がない状況で、被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
災害は自然の摂理と言ってしまえば簡単ですが、人間社会にとっては人命のみならず、経済や社会生活全般に大きな影響、損失をもたらすもので看過できません。一方、いかに文明や科学技術が発達しても人間の能力には限界があり、自然の猛威に抗うことはできません。
幸い人間には学習能力と向上心があります。防災に限界はあるものの、国土強靭化、災害予知、避難行動、減災活動など可能な限り被害を少なくすることはできます。不幸にして災害に見舞われたときは、多くの人的、金銭的支援により復旧、復興に全力が注がれます。
保存食マジックライス
当社が災害時に支援できる力は微々たるものですが、食に関わる企業として穀類乾燥調製施設や精米工場などが被災した場合には速やかに対応できるよう心掛けています。またコメの特長を活かした保存食(マジックライスなど)を生産していますが、1995年の発売開始から何度もリニューアルをしています。調理が簡単で便利な保存食としてスタートしましたが、幾度もの地震や豪雨災害などを経て、非常食としての重要性が増しました。保存期間が長く、美味しく、安全、簡単で明るいパッケージデザインなどは被災者や備蓄先の声から生まれたものです。
災害を完全に防ぐことはできませんが、当社もBCP(事業継続計画)と共に、日頃の企業活動の中で減災、復旧、復興に少しでも役立つ開発や取組みが重要であると考えています。