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　世の中、なかなか思いが伝わらないことも多いものですなあ。こちらは好意で言ったつもりが「それってパワハラ！」「なによ！セクハラ！」なんて言われかねないご時世なれば、筆者ごとき古兵は「君子危うきに近寄らず」が安全策かと。されど、生来の一言居士な性格は不治の病にして、如何ともし難く...。

　実は、当社にも中身は良いのに、なかなか思いが伝わらないものがあります。それは「炊飯機」です。「サタケさんって世界的な精米機メーカーでしょ？」という有難き声を頂きつつも、炊飯機を製造しているなんぞご存知の方は稀有に等しいのであります。「だって、家電量販店で見たことないもん！」とのご指摘も御意。実は業務用の炊飯「機」でして、家庭用の炊飯「器」ではないのであります。

　では、どこで使われているかと言えば、コンビニやスーパーで売られている弁当・おにぎりのご飯を大量に炊飯しているのです。しかも、サタケ独自の技術が込められているのであります。それを可能にしたのは、美味しいご飯を食べてもらいたいという「愛」なのか、あるいは優秀な技術者の「英知」の結集なのであろうか。答えは...「愛」と「英知」の両方です。それが、サタケが誇る「アイ・エイチ炊飯機」、すなわち「ＩＨ炊飯機」であります。

　ＩＨ炊飯機は、高い火力で釜内をムラなく温めることができるうえ、細かな温度設定もできる優れものです。さらに、当社のＩＨ炊飯機には「加圧装置」が付いています。加圧と言っても、部下に圧力を加えるパワハラ上司とは違います。むしろ、ふっくらと艶（ツヤ）のあるご飯に炊き上げる優し～い上司です。このＩＨ＋加圧装置の炊飯機が「加圧式ＩＨ炊飯機」という当社自慢の炊飯機で、日々、美味しいご飯を黙々と炊飯している真面目なヤツなのです。さらに、さらに、この「加圧式ＩＨ炊飯機」はガスを使わないので、排熱が少なく快適な作業環境が維持でき、CO2の排出量もガスより少なくて済みます。と、結構いいとこだらけなのですが、まだまだ思いが伝わらず「愛」を求め「英知」を絞りながら、営業部員は率先垂範の推進活動に勤しんでいます。

　いや、ご飯だけに「率先炊飯」かもね。