2017.10.31
ティータイム、バスタイム、サマータイム、ロスタイム、ショウタイム、ランチタイム、リードタイム、オーバータイムなどなど、世の中には「タイム」が付く言葉がたくさんありますね。
当社にも、そんなタイムの1つがあります。それは「コンセントレーションタイム」です。ある時刻になったら、社員が一斉にコンセントに電気製品のプラグを差し込み始める!わけではありません。日本語に訳すと「集中時間」です。毎日13:10~15:15の2時間5分がその時間です。
いったい何に集中するのか? ズバリ「仕事(業務)」です。「でも、仕事に集中するのは当たり前じゃないの?」とのご指摘を受けそうですが、実はちょっとした仕掛けがあります。単に個人個人が仕事に集中するということではなく、コンセントレーションタイムになったら原則「電話は取らない・掛けない」「会議・打合せはしない」など、集中を妨げる行為を禁止します。
社内間は当然のこと、社外からの電話も受け付けません。「えっ~!うそー!大丈夫なの?」という驚きの声が聞こえてきそうなので、正確にお伝えします。社内も社外からの電話も担当者は取りません。唯一、その部署の所属長(管理職)が取ります。そして社外(例えば顧客)からの電話にはすべて所属長が対応・処理し、担当者は自分の仕事に集中します。
以前は、例えば設計者が図面に集中していても容赦なく電話が掛かり、業務効率の低下を招いていました。現在は自分の仕事に集中できるため、業務の効率と品質の向上を図ることができます。
対象部門は技術本部や設計部など6部門に限られていますが、全社的にも業務のムダを排除して時間の有効活用に取り組んでいます。そこで生み出された時間が「原則残業ゼロ」「週休3日制の試験実施」などに活かされています。
いずれにしても、所属長はしっかりと電話対応しなければならず、その能力が周囲からも分かってしまいます。まさか困ってしまい「わしゃ、もう電話に出んわぁ~」ということはないでしょうが(笑)。