GLOBAL
     

ニュースリリース・お知らせ

アレも磨く?社員も悟る?「覚」の考え

2017.11.13

アレも磨く?

 日本は、大陸から離れた島国で天然資源が少なく、エネルギー自給率も低い国です。それでも世界第3位の名目GDPを誇っています。人口が多いことはその要因の1つですが、国民の勤勉性や教育水準の高さ、緻密な技術・技能なども大いに貢献していると思います。

 当社の三代目代表であった佐竹覚は、「日本は資源の少ない国だから、優秀な人材、頭脳を育てなければならない」と常々言っていました。その思いが、大学への研究助成金や人材育成の支援などにつながりました。「天然資源が無くとも頭脳資源で勝負」ということです。

 覚の思いに対し、精米機を開発する社員は「コメも磨くがアタマも磨かねば」と思ったのでは...。

社員も悟る?「覚」の考え

 覚は1990年に三代目社長(代表)に就任し、全社的に改革・改善を矢継ぎ早に進めました。それは覚の合理的な考え方に基づいていましたが、社員の長年の慣習や固定観念、成功体験が会社の飛躍を妨げていると考えていたのかも知れません。海外経験豊富な覚からすれば、世界の強豪に打ち勝ち「オンリーワン」を目指すには、未来志向の新しい考えや行動が必要だったのです。

 それを感じさせる「FUTURIZATION」という言葉があります。これは辞書にはない覚の造語で、近代化を意味するMODERNIZATIONからMODERNを取り去り、将来を先取りするという意味からFUTUREに置き換えたものです。ある席で、中曽根元首相にこの言葉をご紹介したところ「国際的視野に立った卓越した考え」とのコメントを頂戴しました。

 将来あるべき姿を描き、その実現のための行程をしっかりと企画・実行・検証する。この繰り返しが新たなものを創造し、未来への道が開けると覚は考え、社員も懸命についていきました。

 残念ながら覚は、2000年に海外出張の折に体調を崩し同年11月に帰らぬ人となりましたが、その生き方・考え方は今も生きており、未来に向けた設計図が書き続けられています。

一覧へ戻る