2020.04.09
サタケでは社員に対する新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ施策の一つとして、社内に赤外線カメラを使った簡易検温装置(以下、サーモグラフィー)を設置しました。
サーモグラフィーを設置したのは、社内でも社員の密集度が比較的高く、また製品開発に携わるため在宅勤務が難しい、技術本部のフロアです。入り口に設置し、入室時などに社員が自主的に検温します。赤外線カメラの前に顔(額)をかざして計測。1秒で、正常体温の青色、約37度で注意喚起の黄色、それ以上では高熱と判断し、赤色でパネル画面上に診断結果を表示します。
すでに技術本部では、社員の自宅での検温実施状況管理のほか、入室を一か所に制限、定期的に窓を開放し空気の入れ替え、入退室時に手のアルコール消毒を行うなどの予防策を実施しています。今回新たにサーモグラフィーを設置することで、社員は自分の体調の変化を早期に発見できるようにしました。
サーモグラフィーは、当社の製粉機や光選別機に使用している部品を流用し、自社製作しました。赤外線カメラとソフトウェアは、製粉用ローラーミル(粉砕機)内部の異常を温度で検知する機構を、診断結果表示パネルは、光選別機ピカ選シリーズに採用されているタッチパネルをそれぞれ流用しています。
松島秀昭技術本部副本部長(常務取締役)は「サーモグラフィーはあくまでも補助器具だが、社員が少しでも簡単に検温できないかと考え、自社製品の部品を使って1週間ほどで設置した。このアイディア面白い!と思って積極的に検温し、体調管理に一役買えれば充分メリットがあると考えている」と述べ、他のフロアへの設置も検討する考えです。なお、同検温装置は非売品です。
左から、設置された検温装置、赤外線カメラと表示パネル、検温する社員、測定後の診断 |