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光選別機はよく歌う?

2024.08.19


letter240819.jpg音楽を奏でたピカ選

 5年前の話になりますが、2019年に光選別機「ピカ選」を使って音楽を奏でたことがありました。そして見事に美しく演奏でき、当社のTVCMにも利用し反響を呼びました。しかし、そこに至る道のりは製品開発とはまた違う苦労がありました。
 そもそも「光選別機って何?」と聞かれた時、「音楽を奏でるモノです」と答える人はいないでしょう。なので、最初に提案した時は多くが懐疑的な見方をしていました。事の発端は、さらに遡ること約10年前、サタケアメリカ(SUS)のクリスマスパーティーで、SUSの従業員が光選別機を使ってクリスマスソングを演奏したことでした。もちろん業務ではなく、パーティーで演奏したら面白いだろうという思いだったようです。
 時が経ち、当時SUSで勤務していた現広報部員が、「まるでパイプオルガンの演奏を聴いているようだった」という感動話をしました。広報部のメンバーは、「パイプオルガンはやや誇張ではないか」と半信半疑でしたが、もしそれが事実なら画期的で面白く、展示会やテレビコマーシャルなどに使えるのではないかという期待感を抱きました。その後、SUSからパーティー当夜のビデオを送ってもらい確認したところ、うそ偽りなく光選別機が素晴らしい音色で演奏していることに全員驚愕。「信じられない!」と異口同音に感動し、ぜひ日本でもピカ選で演奏したいという思いに駆られました。
 そこからは光選別機開発チームの力を借りて、ピカ選での再現を目指しましたが難題山積。一筋縄では解決できないことだらけ。しかし、「不可能はない」というサタケ精神と「面白い」という思いが勝り、ついに克服。2019年の当社始業式で従業員に披露されました。本当に素晴らしい音色と旋律で「楽器として売り出すか!」と冗談も飛び出すほどの出来栄えでした。

 後日談ですが、世界的に有名な日本の楽器メーカーから問い合わせが来てビックリしましたが、それだけ完成度が高かったということでしょう。いっそのこと、これからは歌(声)や踊り(舞)に関する機械も開発し、「精米機のサタケ」から「声舞機のサタケ」に変身しましょうか?(笑)

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