2024.05.21
今年も4月に新入社員が入社し、研修期間を終えて各職場に配属されました。当社は職種別採用を導入しており、応募時に希望した職場に入ることができます。なので、「やりたい職種じゃなかった」とか「希望と違う職場なので嫌だなあ」といった初期のミスマッチを回避することができます。また、職種が決まっていれば、配属先の仕事内容を事前に調べておくこともできます。
こうして毎年、夢と希望とちょっぴり不安の新入社員が各職場に配属されるわけです。職場には新入社員の両親より年上の筆者のごとき"じいさん"も居れば、うら若き妙齢の女性や外国人も居たりします。先輩たちはそれぞれが個性に溢れ、新入社員も接し方に戸惑うこともあります。
とは言え、少しずつ職場の先輩や環境に慣れていき、先輩たちも気軽に用事を頼んだり仕事の補助をさせたりします。そして、お互いにやや馴染んできた頃、時に新入社員は先輩の言葉に「???」となることがあります。
「よし、今回の仕事はケツカッチンなので、しっかり気合い入れてやろうやあ~。多少のことは何とでもなるからエイヤで行こう!まずは前回までの段取りは一旦ガラガラポンにして一からやり直そう。業務管理部の連中は、現場のことを知らないくせに厳密な計画書と報告書を出せと言うが、その辺は適当に鉛筆なめなめしとけばええよ。まずは、この図面を焼いておいて。でも、こっちの図面とテレコにならんよう注意して。いずれにしても、この仕事がうまくいったら打ち上げして飲もうや!金の心配はいらん。あんたら新入りはロハでいいから。じゃあ、仕事に取り掛かるか!」(注)あくまでもイメージ例であり当社の実情ではありません(笑)。
この言葉を聞いた新入社員は、半分外国人と話したような気持になります。多くが「ケツカッチン」「エイヤ」「ガラガラポン」「鉛筆なめなめ」「図面を焼く」「テレコ」「ロハ」という言葉に悩むでしょう。それを知らずして、先輩たちは熱意(?)をもって語ります。そこに大きな溝、乖離があることも知らないで・・・。
しかし時は流れ、新入社員も何年後かに後輩に自分たちの言葉で語る。そしてまた理解されない。まるで輪廻のように繰り返しながら、あらゆるものが進化していくのでしょうか。
と、そんな話を新入社員としながら歩いていた昼下がり。先輩曰く「おっと、小雨が降ってきたか。まあよい、春雨じゃ濡れてまいろう」と気取ったところ、「春雨はカロリーが低くダイエットにいいですよね。先輩好きなんですか?」。
まさに「道のりは険し」「ローマは一日にしてならず」であります。されば、水前寺清子の「365歩のマーチ」の心で参りましょう。って、これまた古い(笑)