本製品を開発している株式会社サタケは1896年(明治29年)の創業以来、精米機をはじめとした穀物加工・食品加工機械の分野を中心に世界約150か国に製品を供給しています。
また、米加工技術を応用した製粉の分野をはじめ、食品の分野、環境機器に関する分野、産業機械の分野など、時代を見据えた新たな事業展開を積極的に行っています。
本製品誕生のきっかけは「バラスト水管理条約」でした。この条約によりバラスト水中の生物検査のニーズが見込まれることから、当社が長年に渡り培ってきた「穀物の検査・分析技術」を応用することができるのではないか、という閃きを土台に製品の開発プロジェクトがスタートしました。
当社では品質・環境方針として「すべての事業活動において、環境保全、省エネルギー、省資源、汚染の予防等を推進し、環境負荷の低減に努める。」と掲げています。近年SDGsという言葉が広く浸透し、多くの企業・団体が「持続可能な社会づくりへの貢献」を意識するようになってきましたが、当社ではSDGsが採択された2015年より以前から「環境への負荷を抑えた持続可能社会の構築」というミッションに取り組んできました。そのような当社の思いとも合致するこの「バラスト水管理条約」については、海洋環境保護の観点からも、いち早く世界各国において批准されることを願っています。また、その実現には確かな性能を有した処理装置と、その性能を証明できる検査機器が欠かせません。そして当社の「バラスト水検査ソリューション」が、海洋生態系だけでなくそれに関わる農林水産業を守る一助となれば幸いです。