明日を創る力「サタケ」

SATAKE GLOBAL

現在のページ

ニュースリリース

No.17-030 /2017年11月6日

九州初、業務用加圧式IH炊飯設備導入

― 地域一番「理想のご飯」を追求する北九炊飯 ―

 日本初の近代製鉄所である官営八幡製鐵所の建設地に選定され、「鉄の町」として発展を遂げてきた北九州市八幡。この地に、九州初となる業務用加圧式IH炊飯設備が導入され、本年7月に稼働を開始した。同設備を活用した「理想のご飯」の提供を通し、顧客の信頼と満足を目指す、北九炊飯株式会社を取材した。

北九炊飯株式会社炊飯工場



 北九炊飯株式会社(本社:福岡県北九州市八幡西区則松5-3-3、代表取締役社長:岩﨑好広)は、おもに福岡県内のスーパーマーケットへ、酢飯やシャリ玉(にぎり寿司用酢飯)を納入する炊飯会社。前身は米穀業を営む会社だったが、約40年前に炊飯業に特化することを決めた。「米」に関して持つ多くのノウハウを強みとして炊飯の品質にこだわり続け、これまで着実に顧客の信頼を勝ち得て、地元を代表する高級スーパーへも炊飯を納入するまでになった。


写真左から江頭史男専務取締役、岩﨑好広代表取締役社長、大島啓之次長・安全管理者、
進藤圭介次長・食品衛生責任者・リスクマネージャー


 一方、炊飯事業に進出して以来ずっと稼働してきた炊飯工場は、年とともに老朽化が進み、近年では生産効率の低下という問題が顕在化していた。また、従業員の世代交代により、長年の経験と勘を要する従来の炊飯設備では品質の維持が困難になりつつある、ということも課題の一つであった。そこで岩﨑社長をはじめ幹部社員は、工場の建て替え、設備更新の検討を始めた。まずは全国にある何社もの炊飯工場を視察し、それぞれの炊飯設備の特徴と、炊き上がりのご飯の品質を確かめて回ることにした。従来、自社の炊飯職人が独自のノウハウで炊き上げていた、自慢のご飯。それと比較して遜色ないご飯を探し求めて歩いたが、理想のご飯にはなかなかたどりつかない。そんな中、運命的な出会いとなったのが、首都圏のとある炊飯工場で試食したご飯だった。他では出会うことのできなかった、まさに理想のご飯がそこにあった。その工場の設備が、加圧式IH炊飯設備だった。


炊飯設備全景


 炊き上がったご飯は申し分ない。しかも見るからに扱いやすい設備だと直感した。現場に立ち会った江頭史男専務取締役は、思い切って工場の担当者に尋ねてみた。「もし今の設備が古くなって入れ替えるとしたら、どんな設備がいいか?」。するとその担当者は、自信たっぷりに答えた。「絶対同じものを要求したい。ガス炊飯の経験を踏まえても、こっちのほうが断然いい」。それを聞いた幹部一同は確信した。「これなら間違いない。他社との差別化もできる」。

 帰社した幹部たちから報告を聞いた岩﨑好広代表取締役社長は、思わず「えー?!」と声を上げた。なぜなら、IH炊飯機に対して懐疑的な考えだったからだ。IHはガスに比べて火力が弱い、それが従来の評価だった。しかし実際に炊き上がったご飯を試食した岩﨑社長は、考えを一変させられた。ふっくら炊け、炊け具合は非常にいい。ムラもない。さらに、自動化によって、誰が炊いても安定して高品質のご飯を炊ける点や、炊飯工程に従事するオペレーターの省力化が可能になることにも、大いに魅力を感じた。「なぜ美味しいのか?と聞かれたときに、明確な理由・裏付けがあると強くなれる」という江頭専務の確信の一言も後押しとなった。


加圧式IH炊飯機


 かくして、加圧式IH炊飯設備の導入が決まり、工場の移転先も確保した。新工場は国道3号線という九州の大動脈沿いに立地することとなったが、目立つ場所に移転したことにより地域での知名度が向上し、従業員の採用にもより多くの応募が集まるようになった。導入したのは1時間あたり72釜の能力を持つ炊飯設備。1釜で約15kgのご飯が炊き上がるので、茶碗でいうと1時間あたり約7,200杯分という計算になる。


反転・ほぐし・冷却工程


 IH方式はガス方式に比べ排熱が少ないため室温が上がらず、「逆に冬になると寒いんじゃないかと心配している(笑)」というくらい作業環境は快適。また、従来の炊飯設備では繁忙期に従業員が10人必要だったが、自動化された現在は4人で充分運用が可能だ。さらに、工場稼働時間は従来、掃除も含めて深夜0時ごろまでかかっていて、2交代制で夜勤勤務者を必要としていたが、現在は18時にはすべて終了し、夜勤の必要がなくなった。人件費を含め大幅なコスト削減が可能になっただけでなく、「全従業員が同じ時間に顔を合わせて仕事するようになったことで、従業員同士のコミュニケーションが円滑になり、以前より結束が強まったように思う」と、岩﨑社長はプラスの効果を実感している。


加工製品(巻き寿司)


 炊飯工程の人員を削減できた分、岩﨑社長は余剰の人員をシャリ玉整形や巻き寿司製造などの工程に配置するなど、加工部門の強化に努めている。背景にあるのは、スーパーマーケット業界における人手不足だ。「スーパーでは、なるべく店内の調理を減らし外部委託したいというニーズが強まっている。我々が加工まで取り組むことで少しでもお役に立てれば」と思いを語る岩﨑社長。福岡県内はもとより、県外にも販路を広げたいと考えている。

 「他社と同じ路線でいくと価格競争で終わる。品質・サービス面での差別化を図るべき」と、あくまで理想のご飯を追求して品質にこだわり、美味しさにこだわり、「地域一番」の炊飯会社として存在感を高めたい同社。それを可能にする炊飯設備が整った今、岩﨑社長はより良い原料米、炊飯水といったところにも思いを巡らせている。より高い次元への向上を目指す同社の挑戦は、これからも続けられていくに違いない。



【炊飯設備概要】

  • 設備名称 : 全自動加圧式IH炊飯設備
  • 炊飯能力 : 72釜/時
  • 生産品目 : 酢飯、白飯、とり飯、鰻飯他
  • 請負業者 : (株)プロシスタス
  • 施工業者 : 西日本イシダ(株)、(株)サタケ

【加圧式IH炊飯機の特長】

1.高温加熱によるしっかり粒感
 釜内を1.2気圧まで加圧し106℃で炊飯するため、しっかり粒感のご飯に仕上がります。
2.炊きムラのない均一な炊飯
 釜の底面からと側面からの加熱を制御し釜内対流を促進させることで、均一に炊き上げます。
3.美味しさを維持
 高温炊飯により、時間が経過しても食味劣化の少ないご飯に仕上がります。
4.蒸気を逃さずドライ環境を維持
 炊飯中に発生する蒸気を逃さず集中排気することで、ドライ環境を維持します。

 ※本製品は、株式会社プロシスタスとの共同開発機種です。


加圧式IH炊飯機の構造と釜内イメージ


以上

【↑ページトップへ】

※ニュースリリースの内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

サイト情報

© 2000 SATAKE CORPORATION